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偕行会の透析医療

人工炭酸泉治療

心臓アンモニアPET検査

偕行会グループでは人工炭酸泉を治療に取り入れ、透析患者様の末梢動脈疾患(PAD)による患者様の下肢切断の回避や予後改善に貢献しています。下肢の血流改善を目的に、高濃度の人工炭酸泉治療(足浴)をグループ全ての透析施設で実施しています。

血流が悪くなりがちな透析患者様に対し、早期から炭酸泉治療を継続することで切断リスクを減らす効果が期待されます。

人工炭酸泉

炭酸泉の効果

炭酸泉に入浴すると、細かい気泡が皮膚表面につき、 炭酸ガスが皮膚の毛穴を介して毛細血管に吸収されます。 吸収された炭酸ガスは、末梢血管を拡張させ血流を増 加させます。冷え症や創傷治癒促進、肩こり等の改善に繋がるだけでなく、心拍数が低下し、副交感神経も 優位になります。

また、偕行会グループの名古屋共立病院にて実施した調査によれば炭酸泉による血流は通常のお湯の約3倍という結果も示されています。

炭酸泉の効果

に対する炭酸泉治療

末梢動脈疾患(PAD)

末梢動脈疾患(PAD)とは、動脈硬化により血管が狭窄(せまくなったり)や閉塞(詰まったり)を起こし、血液の流れが悪くなり、栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気です。透析患者様は心筋梗塞や脳梗塞を合併しやすいため特に注意が必要です。

足を切断しなければならないほどの重症でも、1日2回の「炭酸泉足浴」を2ヶ月以上行ったことで、83.1%の患者様が切断を回避できたという実績もあります。

末梢動脈疾患(PAD)

炭酸泉治療の様子

偕行会グループの多くのクリニックでは、炭酸泉室を設置しています。また、座位を保持することが難しい患者様に向けては、炭酸ガス(ミスト・ドライ)を活用しベッドで寝たままの体勢で炭酸泉治療を受けることも可能です。

炭酸ガス

足浴

足浴

炭酸ガス

炭酸泉の

さまざまなメリット

冷え性の改善、保温効果の持続

炭酸泉の保温効果は通用の入浴に比べ3倍高く、炭酸泉終了後も長時間持続します。

心不全に対する効果

末梢血管が拡張することにより、心臓への負担が軽減し、心不全に伴う息切れや苦しさの症状の緩和が期待されます。

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身体機能に対する効果

炭酸泉前後で歩行能力やバランス能力が改善することが確認されています。炭酸泉は運動と同等の効果が得られ、転倒予防効果も期待されます。

皮膚疾患の改善

肌の保湿が改善し、透析患者様特有の悩みである「かゆみ」を改善する効果があります。

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