透析Q&A

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Q237.

1992年より透析を行っています。 2、3年前より両肩、肘、膝、左手指先などが常に痛み、特に夜中は 痺れから痛みがひどくなります。  透析患者には、骨や間接が痛む人が多いとのことですが、 なにか良い対処方法をアドバイス頂けませんでしょうか?

●痛みの箇所が多いことが気になります

透析歴が15年を超えていらして、痛みやしびれ感などでお悩みとのことです。

ご質問にあるように、透析治療が長くなると骨や関節が障害され、 痛みやしびれ感の原因となることが少なくありません。

しかしながら、両肩、肘・膝(これも両側でしょうか)、左の手指というように 痛みの個所が多いことが気になります。

いくつかの原因が考えられ、これから、ご説明させていただきますが、 まずは症状の原因を突き止めて、それに応じた治療を考えていく必要があります。

主治医の先生と相談をしながら、検査や、整形外科・神経内科などの 受診をお考えになってみて下さい。

●アミロイドーシスが起きている可能性

まず、関節の痛みですが、16年という透析歴を考えるとアミロイドーシスが 起きてきている可能性があります。関節にβ2マイクログロブリンという 物質が沈着するために起きる合併症ですが、肩や膝などの比較的 大きな関節の痛みの原因となります。

また、このアミロイドーシスが手首の関節に生じると、関節の痛みではなく 手根管症候群といって手指の痛みやしびれ感の原因となります。 アミロイドーシスについては、お聞きになったことがあるかも知れませんね。

手根管症候群の診断は、整形外科医の診察や、神経伝導速度という 検査が役に立ちます。
また、肩関節などの大きな関節にアミロイドーシスが生じていないかどうかには MRI検査が行われます。

●骨に病変はないか

肘や指先の痛み・しびれ感があるときには、頸椎病変、つまり首の骨に 病変がないかどうかを確認することも大切です。
頸椎のヘルニアや、頸椎に生じるアミロイドーシスもあり得ますので、 これも整形外科での検査をお勧めします。
ただし、もし頸椎に原因があったとしても、膝の痛みは生じませんから、 膝は別の変化が生じているということになります。

治療としては、おそらく消炎鎮痛剤(いわゆる痛み止め)の内服が 効果があると思われますが、痛み止めは胃を悪くすることが多いですから、 できる限り使用したくありません。
湿布などの副作用が少ない治療、場合によってはビタミンB12の内服が 効果を発揮することがあります。ビタミン剤も副作用が少ないですから、 試してみる価値はあると思います。

上に書いたアミロイドーシスがあれば、症状の強さを考えながら 場合によっては手術療法も選択肢の一つとなります。

いずれにしても、早めの受診をおすすめいたします。

[回答日 2009/3/17]

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