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Q242. |
今年、透析を始めて最初の夏を迎えます。
水分制限中ですが、猛暑での脱水症状が心配です。
日中外出をして、もし脱水状態になっつたときの
対処法や予防法を教えてください。
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●脱水を防ぐための予防法
脱水の予防法は、透析をお受けになっていない方と同じで、
暑さのピークの時にはなるべく外出を避けていただき、
直射日光のあたる場所も、できるだけ出ないようにすることです。
どうしても外出が必要な時には、外出前に水分を
摂ってから出ていただく方が安全ですが、どのくらいの
水分を摂っていいのかは、どのくらいの汗をかくのかが
人によって違ってきますので、経験的に知っていただくことが
重要だと考えます。
次に、透析治療を受けている方のための
脱水の予防法をご紹介しましょう。
●外出前と帰宅後の体重測定をしましょう
水分制限をされている方が、暑い夏を迎えられた時に
脱水の予防をすることは、重要でありながら難しいことです。
中2日あいた時の体重増加を4−5%以内とするように
水分制限をされていると思いますが、夏の暑い日に
汗をかくと、どのくらいの量を余計に摂取してよいのか、
わかりにくいのです。
実際には経験的につかんでいただくしかないと思われますが、
まずは、外出時間を短くしていただき、外出前と帰宅をされてからの
2回、体重を測っていただきます。
汗をかいた感じと、体重の変化から、どのくらいの量の汗が
出たのかがわかりますね。
●ある程度の水分摂取をしましょう
次には、そのご自身の「感じ」をあてにして、
外出中にある程度水分を摂っていただきます。
同じように、外出前後での体重の変化をチェックしていただければ、
外出中に摂った水分量が適切であったかどうかがわかります。
水分を摂りすぎてしまうことよりも、脱水を回避することの方が
大切ですから、ある程度多めの水分をお摂りになってしまっても
仕方ないと思いますが、このようにして、適切な水分量を
知っていただきたいと思います。
●脱水と思われる症状を感じたら
もし外出中に脱水と思われる症状が出現してしまったら、
涼しいところに移動をして、水分を摂っていただくのが
とりあえずの対処と言うことになります。
できれば体重がドライウェイトからどのくらい増えている(あるいは
減っている)のかを測ってみていただくのが確実です。
つまりは、ご自宅や医療機関で体重を測ってみていただくのが
確実ということになります。
いずれにしても無理のないように余裕をもった計画をして
外出なさってください。
[回答日 2009/5/22]
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