透析Q&A

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Q265.

透析歴20年の父(68歳)が脳梗塞になってしまいました。 幸い、手足の麻痺などはなく、右目の視野が少し狭くなった程度です。 首の血管の動脈硬化がの悪化が原因だということでした。 脳梗塞の他に脳に3箇所動脈瘤があります。 血流をよくする薬が処方されています。 今後の生活や治療において、注意することはありますか? 最近、血圧も安定していません。

●再発を防ぐことが大事です

長期間透析をお受けになっていらっしゃると、どうしても動脈硬化が 進んでしまい、お父様のように脳梗塞や心筋梗塞といった 重大な合併症が出現しやすくなります。

お父様の場合には、いわゆる「軽い脳梗塞」で済んだようですね。

しかし、動脈硬化があることは間違いありませんから、いかに再発を 予防するかが大切です。

血流をよくする薬が処方されたとのことですが、 脳梗塞の再発を予防するために、ぜひお続けになってください。

●注意していただきたいこと

今後のことですが、血圧をきちんとコントロールすることがとても重要です。

血圧が高いと脳梗塞になりやすいことが知られていますので、 「安定しない」とのことですが、普段から血圧を測定する習慣を つけていただきたいと思います。

透析の治療中には頻繁に血圧を測定しますが、透析中以外の 日常での血圧がきちんと下がっているかが重要です。

できれば上の血圧で130mmHg程度には下げたいのですが、 あまり血圧を下げていくと、透析中に血圧が下がりすぎて治療に 支障を来すことがあり、必ずしも理想通りにはいかないことが多いです。
ですが、もし透析中の血圧の下がりすぎがなければ、透析以外の血圧は 厳密に下げておいた方がよいと考えております。

また、定期の血液検査のコレステロールの値に注意をしてください。
特に悪玉コレステロール(LDLコレステロールといいます)の値が 重要で、これを100mg/dL以下にしておくことが目標です。

●再発を防ぐために良いと思われること

主治医の先生の指導の元に行うことを前提としますが、 以下に、再発を防ぐために良いと思われることをご紹介します。

適度な運動を続けるのは良いことです。
散歩などの軽い(息が切れない程度の)運動は、血圧を安定させ、 動脈硬化が進むことをある程度は防止してくれます。
また、筋力が衰えることの予防にもなります。

また、首の血管の動脈硬化と言われたようですが、この頸動脈の動脈硬化が どの程度なのかは、超音波検査(エコー)で比較的簡単にみることができます。

超音波検査は痛みがなく、安全性の高い検査ですので、ぜひ定期的に お受けになって、動脈硬化が進んでこないかどうかをチェックして もらってください。

頸動脈の動脈硬化が進んで、血液の流れに支障が出るようであれば、 外科的な手術で、血液を流れやすくする=脳梗塞の再発を予防する 治療方法もあります。

脳梗塞が再発せず、お父様が快適な透析ライフをお過ごしになることを 心より祈っております。

[回答日 2010/2/10]

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