大切なお母様がお苦しみになっていて、ご心配のことと拝察いたします。
●心臓の治療と塩分・水分制限
血圧が低くなり、透析で十分に水分が引けなくなってしまう場合、心臓の働きが悪くなっていることがあります。
お母様の場合も、夜間でも心臓が苦しくて眠れないことがあるとのことですから、まず、心臓のチェックが必要です。
そして、その心臓に対して、何らかの治療が可能であれば、その治療をしてもらいます。
心臓には問題がなかったり、あるいは、心臓の働きは悪くなっているが、それに対する治療の方法がないと言った場合には、とにかく塩分制限と水分制限とを厳重にして、透析と透析との間で水分がなるべく増えないようにして、できるだけ、ドライウェイトまでの除水ができるようにします。
また、昇圧剤(血圧を上げる薬)を使用することも検討します。
これは、すでにお母様はお使いになっているかも知れません。
●施設への入所について
こういった対策を講じても、なかなか血圧が上がらなかったり、目標のドライウェイトまで除水ができないこともあり、そうなると、次の手はほとんどないというのが、正直なところです。
つまり、透析治療を継続することが難しくなることもありうることです。
施設などへの入所に関してですが、透析は病院または診療所で行いますので、長期に入院が可能で、透析治療を行っている病院への入院が選択肢となります。
また、ご質問にありましたが、たとえば介護付きの有料老人ホームは、そのホーム自体では透析治療を行うことができません(病院ではありませんので)。
最近は、病院にホームが併設されていることがあり、そういった施設では移動距離も少なく、透析への通院の負担が少ないですし、夜間などに症状が強くなった時に安心ということがあるかもしれません。
長期入院の病院や有料老人ホームがよいかどうかは、まずお母様がそういった施設をご希望になるかどうか、ご家族としても、介護が大変と言うことですので、施設入所により安心できるかどうか、さらには、それなりにお金がかかりますから、資金が用意できるかどうか等をお考えになる必要があります。
主治医の先生とも相談をしながら、どのようなやり方がお母様にとって望ましいのか、お決めになってください。
[回答日 2015/7/13] |