透析Q&A

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Q518. 血液透析を受けている89歳の父が、歩行が徐々に困難になりつつあり、動脈硬化も進んでいます。ペースメーカーを右胸に装着しております。送迎バスでの通院がいつまで出来るか心配です。入院透析も考えましたが、できるだけ自宅からの通院を希望しています。そこで透析方法として腹膜透析のことを知りました。血液透析からの変更は可能でしょうか。腹膜透析への手順等をご教授頂けましたら幸いです。

 

●腹膜透析への治療方法の変更は可能

血液透析から腹膜透析への治療方法の変更は可能です。

また、腹膜透析から血液透析への変更も同様に可能です。

●腹膜透析への変更手順

手順としては、次のようになります。

1)まずは、主治医の先生に腹膜透析への変更の御希望をお話ししてください。

2)腹膜透析の場合は、お腹にカテーテルという管を入れる手術が必要と なります。この手術は、通常、局所麻酔で可能であり、1時間程度で終了します。

3)手術の翌日からお腹に透析液(腹膜透析専用のものです)を入れて腹膜をならして行き、3-4日目から血液透析は不要となり、腹膜透析のみでの治療となります。

4)2-3週間程度で退院となりますが、それまでの間にお腹に透析液を入れたり、お腹の透析液を出したりする操作の練習をしていただきます。この操作を「バッグ交換」と呼んでいます。バッグ交換で一番大切なことは、お腹の中にバイ菌が入らないように注意をすることであり、そのために練習をして、担当看護師や主治医のOKが出ると退院となります。

5)退院後は、御自宅に腹膜透析液と、バッグ交換の際に必要な器具が月に1回ずつ宅配便で送られてきます。

6)通院は1か月に1回程度のことが多く、この時に血液検査やレントゲンの検査をお受けになっていただき、腹膜透析がうまくいっているかどうかを確認します。

●費用や医療施設について

こうした宅配にかかる費用まで含めて、すべて保険で認められているため、医療費は血液透析と同じ額となります。

現在、血液透析をお受けになっている医療施設が腹膜透析も行っているのであれば上記の手術、腹膜透析の指導をしてくれます。

血液透析しか行っていない施設であれば、腹膜透析を行うことができる医療施設を紹介してもらえます。

●ペースメーカーを装着している場合

ペースメーカーが入っていること、動脈硬化が進展していることは腹膜透析の支障とはなりません。

ただし、これまでお腹の大きな手術(胃がんや大腸がんの手術など)をお受けになっている場合は、腹膜透析ができないことがあります。

また、バッグ交換は御本人が行うことが原則ですが、お父様は89歳と御高齢ですので、御家族の助けが必要となる可能性が大きいように思われます。

そうだとすると、お父様の入院中に、御家族もバッグ交換のやり方を覚えていただく必要があります。

 

[回答日 2020/10/14]

 

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