[回答]
私もすべての本に目を通しているわけではないので、 あくまで参考程度の意見、という前提で話をします。
まずは原則として、厚くない本、もっと言ってしまえば薄い本を おすすめします。イラストが多いのもいいですね。
厚い本は、透析のすべてを網羅しているようで、「これ一冊で大丈夫」 という、頼りがいがあるように思われますが、逆にそれをすべて読むのは 疲れる作業です。まずは透析全般のことにつてザッと理解していただければ いいので、薄くてすぐに読み終わることができる本がいいと思います。
手元にある本をご紹介しておきます。
■透析ハンドブック、よりよいセルフケアのために (第3版)
小川洋史ほか監修、2000年、医学書院、2800円
当院では新人看護婦の教育に、この本を活用させていただいてます。
ご家族の方にもお薦めできる本ですが、「薄くてすぐ読める」という ボリュームではありません。何かわからないことがあったら、 目次や索引を使って調べてみる、という使い方がいいかもしれません
■透析をうける人の看護Q&A (初版)
村本淳子ほか編集、1998年、廣川書店、2415円
看護教育のために書かれた本ですが、とてもわかりやすいQ&A式の 書き方がされており、ややこしい専門用語もありませんので、 専門的な知識がなくても、十分に使えると思います。
ただし、厚いです。1ページ目から最後まで読破しようとしない方が いいかもしれません。
■透析者のための運動・栄養療法ガイドブック
平野宏著、2001年、メディカ出版、1400円
このくらい薄い本がいいですね。ただし、シャントのことや 透析の原理については書かれておらず、タイトルどおり 運動・栄養について書かれています。
また、第6章の記録に関しては、ボクは不要ではないかと考えています。
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