透析Q&A

  • いい透析ドットコム

[Q20]最近、視力の低下があるような気がしてなりません。また、耳鳴りを感じたり、口の苦味が抜けないような気もします。これは透析をしているためでしょうか?


 

[回答]


透析をお受けになっている患者さんに視力・聴力・味覚といった感覚器の障害は 時々みられます。

ただし、いずれの症状にしても、すべてを透析のせいにしてしまうのではなく、 別の病気が隠れていないか、それに対していい治療法がないかどうか、 眼科や耳鼻科を専門にしている先生に診てもらうことが重要だと考えます。

ぜひ診察をしていただいてください。


●視力の低下について

視力の低下が、透析患者さんに特有の症状かといえば、 それは違うような気がします。

視力障害の原因としては、白内障・緑内障・ 眼底出血・網膜剥離などといった目の病気がありますが、 これらの病気は、透析を受けていない人たちにもみられるものです。

腎臓を悪くされた原因が糖尿病の方たちには、上記の目の病気が しばしば合併し、視力の障害が問題になることが多いのですが、 糖尿病でない方にこれらの視力低下が多いという印象は持っておりません。


●耳鳴りについて

これはとても難しい症状です。

透析をお受けになっているかいないかの関係なく、多くの耳鳴りは 原因がよくわからず、また、有効な治療法もないことが多いのです。

手元の文献を調べてみましたが、透析患者さんに耳鳴りが多い、 というものは見つかりませんでした。

私がこれまで診てきた印象でも、透析患者さん耳鳴りが多いという感じはしません。 ただ、耳鳴りとは異なりますが、「耳閉感」といって、トンネルに入った時に よく経験する「耳が詰まる感じ」は透析をお受けになって、たくさん除水をすると 起きることがしばしばあります。

このような場合には、透析と透析の間の体重増加を極力少なくする (つまり水分制限ですね)か、可能であればドライウェイトをあげることによって 対処することが可能です。


●口内の苦味の感覚が抜けない

これは透析患者さんによくみられる合併症です。

おそらく尿毒素が悪影響をおよぼしていると考えられますので、 透析効率を強化し、十分に毒素を除去するようにしますが、 これでも口の中の苦みがとれない方がたくさんいらっしゃいます。

亜鉛不足が味覚障害の原因となることが知られていますので、 亜鉛の補給をすることがありますが、これも無効であることが珍しくありません。


[回答日 2002/5/19]

関連記事

[回答] ●骨密度が低下しやすい 透析をお受けになっている方は、骨密度が低下しやすいことが知られています。 ●治療方法について 治療としては、飲み薬や注射の薬が使われます。 新しい薬も出てきています。 ご質問にあるように、注射の薬で、骨密度がかなり改善するものも使われるようになってきました。 ●副作用について しかし、どの薬であっても副作用を考える必要があります。 どの薬がよいのかは、他の検査(副

(質問のつづき) 頸椎に少し炎症が見られているそうで、化膿性頸椎炎と説明がありました。どのような原因が考えられるのでしょうか? [回答] ●化膿性頸椎炎について 化膿性脊椎炎(お母様の場合は、頚椎ですので化膿性頚椎炎です)は、免疫の力が低下した人に時々みられる感染症です。 透析をお受けになっている方にも起きることがあります。 ●原因として考えられること ご質問では、カテーテルを刺したところから菌が

(質問のつづき) 挿入部はガーゼでテープ止めや保護フィルムなどで覆っているのでそれを取るような事はしませんが痒くて手がそこに行くようです。私は経験ないので母の痒みがどんなのか分かりませんが、その挿入部の痒みは取れないのでしょうか?これからずっと一生続くものなのでしょうか? [回答] ●痒いという訴えは比較的よくお聞きします 私たちはカテーテルの挿入部を「刺入部」と呼んだり「出口部」と呼んだりしてい