[回答]
ご高齢の方の透析、となると「メリット」と呼べるものは ほとんどないと思います。
透析治療は(血液透析ということですが)、週に3回の通院が必要ですし、 透析中に血圧が下がって大変になったり、吐き気がしたり、 という症状が出ることがあります。
お年寄りの方にとって、決して楽な治療ではありません。
もちろん、こういう症状には個人差があって、 かなり楽に透析を受けることができる方もいらっしゃいますが。
では、そんなにつらい治療ならば、クスリで対処できるか、 というとそれは不可能です。
もともとクスリでは治療しきれなくなってしまった腎臓病 (慢性腎不全)を透析で治療するのですから、 透析が必要だけれどしないでおけば、生命の維持が 難しいということになるのです。
できるだけ、体に負担をかけずに、かつ、在宅で、ということであれば 腹膜透析(CAPD)という方法もあります。
血液透析とCAPDのどちらがいいか、ということに関しては 一概に言えませんので、主治医の先生とよく相談してみてください。
これは、参考までにですが、全国でみると90歳以上の方は約230人、 95歳以上の方も30人ほどの方が透析(血液透析・腹膜透析)を 受けておいでです。
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