[回答]
しゃっくりは、命に関わることは滅多にありませんが、一日中、続くとなると、体が休まらずに大変だと思います。
難治性のしゃっくりを診た時に、横隔膜の下に病変が見つかることが時々あります。
具体的には胆石や胆嚢炎などと呼ばれる病気が隠れていることなどです。
検査をお受けになってみるのもよいことだと思われます。
もしも、こういった病気がない時に(つまり、はっきりした原因がわからない時に)おくすりが使われます。
代表的なものをご紹介しますと、ブスコパンの注射や、テグレトール・セレネース・プリンペラン・リボトリールといったクスリが 内服で使用されることがあります。
また、2003年2月、日本内科学会の雑誌に「難治性のしゃっくりにメキシチールというクスリが有効なことがある」という報告が発表されました。
このメキシチールは、不整脈のクスリです。
しゃっくりに対して用いられるクスリは、さまざまで、どれが一番効く、ということではなく、どれがその方にあうか? ということになると思います。
ですから、主治医の先生に相談された上で、上記のどれかから試してみる、というのが現実的な対応ではないかと考えます。
どうしても治らない場合には、頚部硬膜外ブロックや横隔神経という横隔膜にいく神経を切断してしまう手術などといった治療もあります。
けれども、手術となるとすぐにやりましょう、というわけにはいきませんから、やはり、まずクスリを試してみる、というのがよろしいかと思います。
Comments