[回答]
透析後のだるさですが、いろいろな原因で起きてきます。
(1) 除水による原因
透析では、増えた水分(体重)を取り除く(これを除水といいますね)のですが、 この除水量が多いと、透析後に体がだるくなります。
基準となる体重の4-5%以内に、体重の増加を抑えるのが理想的です。
体重の増加が多くない時には、基準の体重(ドライウェイトと呼んだりします)が 適切かどうかを、検討します。
ドライウェイトが低すぎると、やはり透析後にだるくなったり、吐いたりすることが あります。
(2) 毒素による原因
透析では、尿毒素を除去しています。
これはとても重要なことで、毒素はできるだけたくさん除去したいのですが、 特にご高齢の方の場合、あまりたくさん毒素を取り除くと、透析のあとに 頭痛がしたり、吐いたり、だるくなったりします(不均衡症候群と呼んでいます)。
毒素はたくさん除去したいのですが、やりすぎは自覚的には大変になってしまうのですね。
この場合の対策は、今よりも毒素を除去しない(透析効率を下げる)治療にすることです。
1回の透析でどれだけ毒素を除去するのかの調節は、簡単にできますから、 血液の検査を見ながら、この透析効率を検討します。
また、グリセオールという点滴のお薬を透析で使うと、 この不均衡症候群が楽になる方がいらっしゃいます。
(3) 原因不明のだるさ
上にあげた2つの原因ではなく、よくわからないだるさもあるのです。
原因が不明ですので、決定的な対策もありません。
また、透析をしているうちに「慣れてくる」こともあります。
ただ、透析をはじめられて、3~4か月ほどになれば 慣れてきていいころだと思われます。
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