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透析Q&A

執筆者の写真いい透析ドットコム

[Q61]カリウム制限の設定数値は食品成分表の「生」の状態での数値ですか?


 

[回答]


カリウム制限は、透析をお受けになる方の食事療法で中心となる とても重要なポイントです。

血液中のカリウムが増えてしまうと、心臓が止まってしまうことがあるからです。


カリウムを、一日にどのくらいまで摂ってもよいのかは、 それぞれの患者さんで大きく異なります。


このカリウムの設定数値は、食品成分表の「生」の状態での数値 ではなく、あくまで、食べて消化吸収される量で考えます。


たとえば、生野菜にはカリウムがたくさん含まれますが、 細かく切って水にさらしておくと、カリウムの量は 1/5ほど減少します。

また、ゆでて、そのゆで汁をこぼす(捨ててしまう)と、 カリウムの量は1/3くらい減ってくれます。


このように調理の工夫によって、野菜も摂れるようになります。


また、「ほうれんそうなど青菜はカリウムが高いということで 食べてはいけないのでしょうか?」というご質問を受けます。


これについてですが、透析の食事療法で、 食べてはいけないものはありません。

「食べる量が問題」なのです。


ほうれんそうならば、ゆでこぼしをしていただければ 上に書いたようにカリウムの量を減らすことができますし、 もし生で食べたい時には、ゆでこぼしをした時よりも 減らして食べればいいわけです。


ただし、調理の工夫によってもカリウムがゼロになるわけでは ありませんので、「制限」は必要となります。


実際にどの程度まで食べていいのかは、血液の検査の結果に よって決まってきますので、主治医の先生や担当の栄養士などに おたずねになってみてください。


[回答日 2004/4/6]

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