透析Q&A

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[Q62]リンについて気をつけた食生活をしていたら、今度はタンパク質が少ないといわれました。どのように摂ればよいのですか?


 

[回答]


タンパク質の摂取は、リンの制限と大きく関係しています。


まず、リンの制限についてお話ししましょう。

リンの値を十分に下げておくことは、骨をまもるためにとても重要なことです。

一般的には6.0以下を目標としていますが、実はこれでは 不十分であり、5.0以下あるいは4.5を目標とすることを 主張する先生たちもいらっしゃいます。

実際にこの意見は主流となりつつありますから、近い将来には リンの目標値は下げられる可能性が大きいと思います。

そこで食事からのリン摂取を減らそう、ということになります。


さて、タンパク質との関係です。

リンはほとんどの食品に含まれていますが、 その中でも乳製品・魚介類などに多く含まれています。

つまりタンパク質を多く摂ると、リンも多くなってしまうのです。

魚類をなるべく少なくして、肉類にするだけでもリンはかなり違いますが、 それでも、肉にもリンが含まれています。

植物性タンパク質である豆類にもリンが多いですね。


ですから、リン制限をするとどうしてもタンパク質が不足しがちに なってしまうのです。


そこで実際的なのは、まず加工食品(ハムやかまぼこなどの練り製品)を 極力減らしてもらいます。

次に上に述べましたように、魚を肉に変更してもらいます。

それでもリンが下がらなければ、炭酸カルシウムやレナジェルといった クスリで下げるのが現実的なのではないでしょうか。


施設によっては、治療用の低リン食品を積極的に勧めているところもあります。

低リンミルクや低リンごはん、低リンハンバーグなどがありますね。

けれども、これらの食品は比較的高価であり、またおいしくありません。

高くておいしくない食事では、長続きさせることは難しいですよね。

ですから、私たちの施設ではこういった治療用食品は、あまりお勧めしておりません。

もちろん、使ってはいけない、というわけではありません。


リンで悩まれる方は多いのですが、決定的な食事療法は 残念ながらありません。

先ほどの繰り返しになりますが、クスリも上手に使いながら リンを下げていくのがいい方法であると思います。


[回答日 2004/4/14]

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