透析Q&A

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[Q80]HDFをしています。サブラッドが血中に残ったり心臓に負担かかったりしないのですか?


 

[回答]


HDFで心臓に負担がかかったりすることはなく、むしろ心臓にとっては 通常の血液透析よりも負担が少ない治療方法です。

安心してHDFをお受けになっていただきたいと思います。


HDFは大量補液・大量除水を行う治療です。


仮に6Lのサブラッドを入れている。と考えてみます。

もし、透析間で2kgの体重増加があれば、通常の透析では この2kgを除水するのですが、HDFではそれに加えて 6L除水しなければなりませんから、 合計で8kgの除水をすることになります。


なぜ、一方で補液をして(サブラッドを入れて)、その一方で除水をする ようなややこしいことをするかというと、この治療法を行うと 通常の血液透析では除去できない毒素(中分子などと呼んでいます。

ベータ2ミクログロブリンがその代表です)が、効率よく 除去できるからなのです。


メリットはそれだけではなく、心臓に負担をかけにくい治療であることも わかっています。

例えば、心臓のはたらきが悪くなって、通常の血液透析では血圧が 下がってしまい、治療が難しい方などに、HDFが選択されることがあります。


それでは、サブラッドが血中に残ったりしないか?ということなのですが、 これを100%ゼロにすることは、残念ながらできません。


例えば、上に挙げた例ですが、8kgの除水をしなければならないところ 6kgしか除水ができなかったら、2kgの水分が残ってしまうことになります。

また、反対のことも起こりえますね。


6Lの補液をしなければならないのに、4Lしか補液ができなかったら、 それでも8kgの除水は行われてしまいますから、2kgの除水のしすぎが 起きることになります。


このようなことが起きないように、HDF用の機械は、より厳重な精度が 求められ、除水不足や過除水が起きないような、安全機構が備え付けられています。


けれども、機械といえども「絶対」ということはありませんから、 治療中に、血圧が下がりすぎないかなど、透析室のスタッフも チェックをこまめにするようにしているのです。


実際に私たちのクリニックでの経験では、過除水や除水不足は ほとんど経験していませんから、安全性という意味では、それほど 心配されることはないと思います。


とにかく、HDFはとてもすぐれた治療法ですから、メリットの方が ずっと大きいと思ってください。


[回答日 2004/9/7]

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