透析Q&A

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[Q86]シャント側の腕で血圧測定や採血、腕時計などしてはいけないのですか?


 

[回答]


血圧測定や採血を一度でもしたら、シャントが止まってしまうということは ないと思いますが、シャントを長持ちさせることは、透析治療にとっては とても重要なことですので、やはり避けておきたいことです。


まず、血圧測定と採血についてです。


前腕にシャントがある場合に、上腕を締め付ける血圧測定が 好ましくないのは、血圧を測定するときに(手動であっても 自動の血圧計でも)、もっとも加圧をされたときにはシャントの 血流が止まっているからです。

血圧の測定が終了すれば、またシャント血流は再開をしますから、 上に書いたように、それだけで止まってしまうことはないと思いますが、 シャントに負担をかけることにかわりはありません。

基本的に、シャント側の腕で血圧を測ることは避けていただきたいと 思います。


採血についても同様です。

採血の時には駆血帯というゴムで腕をしばりますが、 この時にはシャントの血液が止まっているか、あるいは 弱くなっているのです。

透析で使用する血管に針を刺して採血をすることは、 もちろん避けていただきたいですし、それ以外の血管から 採血をするのも、上記のようにシャントには好ましくありません。

やはり、(透析の時以外の)採血はシャント側の腕で行わない方が よろしいと考えます。


次に、腕時計についてです。


シャントの吻合部が手首にあって、ちょうど腕時計があたる位置の場合には、 シャントを圧迫することになりますからやめていただきたいと思います。

シャントの吻合部が、手首よりも肘に近い場所にあって、仮に腕時計をしても シャント血管を圧迫する可能性がなければ、シャント側の腕に 時計をしていただいても、差し支えはありません。


シャントの血管は、吻合部だけでなくその下流も、圧迫はできるだけ 避けたいものです。穿刺をするときや検査(シャント造影)の時の 駆血、透析終了後の止血以外には、なるべく圧迫をしないことを 心掛けてください。


[回答日 2004/11/9]

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