透析Q&A

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[Q110]総除水量、除水時間の計算方法を教えてください。


 

[回答]


● 総除水量


<計算式>

以下の3つのものを足したのが、総除水量です。

(1)ドライウェイト(基準体重)からの増加分

(2)回路内やダイアライザー内の水(プライミングボリューム)

(3)透析中に食事をされたり飲水をされるのであればその水分量


<解説>

たとえば、ドライウェイトが50kgで、 その日の来院持体重が52kgだとすると、 まず増えた分の2kgを除水しなければなりませんね。

針を刺して透析を開始するときに、回路内とダイアライザーの中にある 水分(ヘパリンを加えた生理食塩水です)がまずお体の中に入ります。

その分も引いておかないといけません。だいたい0.2kg程度です。

透析中にお食事をお食べになったり、お茶をお飲みになる場合は、 この分を引いておかないと、治療が終わったときにドライウェイトに ならなくなってしまいます。

以上から、上に書いたような式ができて、総除水量が決まります。


●除水時間


<計算式>

除水時間は、基本的には透析時間のことです。


<解説>

十分に(たくさん)毒素を除去するためには、透析時間は 長い方がよいのですが、患者さんのご都合もあって いくらでも長くできる、というわけではありません。

日本では1回4時間が標準的な透析時間になっていますが、 もちろん、4時間半・5時間と時間を延ばした方が、もっと いいのです。

毒素の除去は4時間で十分だとして、体重の増加などから 4時間では除水が十分にはできない、というケースもあります。

そのような場合、透析時間を延ばして4時間半にしたり、 透析は4時間でやめておいて、あとの時間を除水だけにしたり (ECUM:イーカムと呼んでいます)します。


[回答日 2005/6/2]

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