透析Q&A

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[Q133]透析治療をしている人におすすめの運動法は?


 

[回答]


● 運動を制限する必要はありません


透析治療をお受けになっているからといって、 運動を制限する必要は、全くと言っていいほどありません。

(ただし主治医の先生には必ず事前に相談されてください)


フルマラソン(42.195km)を走る人も、富士山に登る人もいます。

けれども、これはちょっと極端な例ですよね。


●息が切れない運動がオススメです


私がオススメしているのは、とにかく歩くことです。

足腰の力が弱くなってしまうと、転倒しやすくなったり、 歩くことがイヤになってしまって、さらに力が落ちてしまうという 悪循環になってしまったりするからです。


運動には大きく分けて2種類あります。

  • 息が切れる(ハアハアする)運動

  • 息が切れない運動

です。

透析治療をお受けになっている方は、息が切れない運動の方が安全です。


「有酸素運動」と呼ばれますが、一番手っ取り早い(道具もいらないし、 お金もかからない)のが、散歩です。


ただし、ご自宅のまわりをちょっと歩く、程度ではあまり効果がありません。


理想的には、40分間の散歩を毎日(あるいは、透析のない日)に 続けていただきたいと思います。


言うのは簡単で、実行するのはとても難しいことですが、 最初は10分でも20分でも、週に1-2回でもよいですから、 少しずつ運動量を増やしていってもらいたいと思います。


●閉塞性動脈硬化症という病気について


最近、透析治療をお受けになっている方で、特に糖尿病を合併されている方の中に 「閉塞性動脈硬化症」という病気が合併しやすいことが注目されています。


これは、足に行く血管(動脈)に動脈硬化が生じて、足に十分な血液が 行かないために、運動をすると筋肉が痛くなったり、 重症になると皮膚に潰瘍を作ったりする病気です。


患者さんの中には「10分程度歩くと体が重い」とおっしゃる場合があります。 歩くと足(特にふくらはぎ)が痛くなって、休んでいるうちに この痛みが消えてしまう、それで、歩くとまた同じように痛み出す、 というのが閉塞性動脈硬化症の典型的な症状です。


足が痛くならないかどうかは、ご自分でもご家族でも気をつけてください。


痛みが出るようでしたら、主治医の先生に相談をして、閉塞性動脈硬化症が ないかどうかをチェックする必要があります。


[回答日 2005/11/22]

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