透析Q&A

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[Q138]透析中に血圧が下がってショック状態になったとき、薬剤の点滴薬プレドパを使わないで、グリセオールを使うのはなぜですか?使ってはいけない理由があるのですか?


 

[回答]


●ショック状態になる原因について


血圧が下がってショック状態になる原因として、


1)何らかの原因により心臓の機能が急に悪くなったとき(たとえば心筋梗塞など)

2)循環している血液の量が減ってしまったとき(たとえばケガによる出血など)

3)その他


があります。

それぞれに対応方法が違います。


●ショック状態への対応について


プレドパは心臓の機能を改善させることにより、ショック状態から 回復させようとする薬剤ですので、基本的には1)の場合が よい適応です。


しかし、透析中に血圧が下がってしまうのは、除水にともなって 循環血液量が減ってしまうのが原因であり、2)に相当します。

この場合には、減ってしまった循環血液量を 回復させてあげることが必要です。


ケガなどで出血しているときには輸血が必要になりますが、 透析の除水によって血圧が下がっているのであれば、水分だけ補給すれば いいわけですから、治療としては生理食塩水の点滴が行われます。


グリセオールを使用すると、もっと効果が出やすいのですが、 それは、グリセオールには血管の外にある水分を血管の中に引き込む 作用があるため、生理食塩水に比べて、さらに血管内の循環血液量を 増やしてくれるからです。


なお、今述べたように、治療としては生理食塩水やグリセオールなどで 血液のボリュームを増やすことがまず第一ですが、 「プレドパを使ってはいけない」ということはないと思います。


[回答日 2006/1/13]

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