透析Q&A

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[Q152]ドライウェイトの管理を真面目にやっていても、透析治療で3回に1度ぐらいドライウェイトより100ccぐらい多く残されています。主治医は「誤差の範囲である」という説明ですが納得できません。


 

[回答]


結論から先に申し上げると、100cc(=0.1kg)残ってしまうのは、 「誤差の範囲内」です。


現在使用されている、透析機器は、各社様々な原理の除水制御を しているのですが、それでも設定除水量から0.3kgくらいまでの 過不足が出てしまうことがあります。

つまり、機械の精度がまだそこまで、なのです。


また、透析中に食事などをされる施設では(当院もそうですが)、 その飲食の重さがさらなる誤差を生み出すこともあります。


ただし、几帳面でいらっしゃる方の場合には、たとえ 0.1kgであっても残されるのはイヤでしょうし、 精神衛生上もよくないという方もいらっしゃるでしょう。

その場合は、毎回0.1kgよけいに引く設定にしてしまう、 という方法はあります。


私たちの施設では「加算」と呼んでいますが、こうすると、 ドライウェイトきっちりで終わるか、場合によっては、 0.1kgよけいに除水をされて終了するかになります。


ドライウェイトが、ギリギリで、たとえ0.1kgであっても、 これ以上下げると透析後の体調が悪くなってしまうのであれば この方法はとれませんが、そうでなければ、 0.1kg加算をしてみるのは決して悪い方法ではないと考えます。


私たち透析医療に従事するものは、患者さんたちをもっとも 苦しめるのが、水分制限であることを知っています。

でも、頭で知っているのと、実際にご苦労されているのは違いますよね。


それに、日頃から我慢をしている姿をご覧になっているご家族の お気持ちにも思いをはせることも決して忘れてはいけないことですよね。

ご質問内容はとても重く、日常の診療のなかで、あらためて患者さんや そのご家族のご苦労も考えながら仕事をしていくよう 心をあらたに頑張りたいと思います。


[回答日 2006/5/11]

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