(質問のつづき)
それは個々で差があると思うのですが、生食で返しすぎと言われました。 いったい何を目安にして返血を終了したらいいのかわからなくなりました。 そのCE(臨床工学技士)がいうには、返しすぎたら残るからよくないと、 回路の血液は薄まってきたら、もう血液ではないのだから、 水を返しているのと一緒だということでした。
[回答]
当院では200mLの生食で返血をしています。
回路まで含めたプライミングボリュームを200mLと計算しているからですが、 基本的には、ダイアライザーと回路がきちんときれいになるまで 返血をするようにしています。
貴院のCE(臨床工学技士)の方が言うように、薄くなった血液には、 赤血球などの重要な成分はあまり含まれていないかも知れません。
けれども、たとえば回路内の液が、まだ赤味を帯びているとすると、 そのまま廃棄してしまうのは、患者様の不安の原因となるかも知れないのです。
最終的に、ドライウェイトで終了すればよいのですから、 プライミングボリュームから除水設定を考慮して、 その量で返血すればよいのではないかと考えています。
「返しすぎたら(体重が)残ってしまう」と指摘されたのは、 そのことだと推測いたします。
しかしながら、チームで医療を行うのですから、何かしらの疑問があったら、 透析担当の先生をまじえて、看護師さん、CE(臨床工学技士)と、 相談をしてみてはいかがかと思います。
それが患者様のためにもなると思いますので、当クリニックでは、 十分にスタッフで相談するようにしています。
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