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透析Q&A

[Q225]80代の祖母が血液透析治療をすすめられています。腹膜透析という方法もあるそうですが、腹膜透析はクレアチニン、BUNがどのくらい値までなら可能なのでしょうか?祖母は高血圧、貧血もあります。

執筆者の写真: いい透析ドットコムいい透析ドットコム

 

[回答]


●血液透析か?腹膜透析か?


血液透析では、血圧が下がってしまい意識がなくなることがあります。

腹膜透析(CAPD)では、おなかの中に1.5リットルから2リットルの液が入りますので、 おなかが張って、それが苦痛になる可能性はあります。


ですから、腹膜透析と血液透析とを比べてどちらが苦痛が大きいのか?は 一概に言えないところがあります。

通院の手間が少ない点から、ご家族の協力が十分に得られるのであれば、CAPDは ご高齢の方にとって、いい治療法だと考えています。


●腹膜透析とBUNやクレアチニンの値について


腹膜透析では、血液透析と比べると、尿毒素(クレアチニンやBUN)の 除去効率がよくありません。


ですが、ご高齢の方では、お若い方と比べれば、それほどたくさんの 尿毒素を除去する必要もないと考えられています。

ですから、お祖母様のBUNやクレアチニンの値がいくつであっても、 その数値によって腹膜透析ができない、ということはありません。


もちろん、高血圧や貧血の合併症があっても、血液透析・腹膜透析ともに 選択することが可能です。


お祖母様にとって、どちらの治療方法がより適しているのか、 主治医の先生とよく相談をして選択してみて下さい。


[回答日 2008/10/23]

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