透析Q&A

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[Q240]アルブミンを上げる為に有効なことを教えてください。


 

[回答]


●アルブミンについてとアルブミンが低下してしまう理由


アルブミンは血液の中の重要なタンパク質の一つです。

タンパク質ですからアミノ酸を原料として、体内では肝臓で作られています。


ですから、食事を摂るところからアルブミンから作られる以下の 4つの各段階において問題があると、アルブミンが 低下してしまうことになります。


(1)食事で十分なタンパク質(肉・魚・乳製品など)をお摂りになっていること。


(2)食べたタンパク質が、消化管(胃や腸)できちんと消化されてアミノ酸となり、 そのアミノ酸が血液中に吸収されていること。


(3)アミノ酸が肝臓に運ばれ、その肝臓でのアルブミンの合成が滞りなく 行われていること。


(4)作られたアルブミンが、異常に壊されていないこと。


●アルブミンを上げるのは簡単ではない理由とは


透析をお受けになっている方にとって、血液検査でのアルブミンの値が 重要であることは知られています。

下がってしまうといけませんよ、ということですね。


ではどうやってアルブミンを上げていくか、となると、これが 簡単ではありません。


先ほどの4つの段階毎に説明していきます。


まず、(1)の食事ですが、透析をお受けになっている方ではタンパク質が 不足していることが少なくないことが報告されています。

つまり、もっとタンパク質をお食べになった方がよい、ということになるのですが、 これには問題があります。

タンパク質を摂りすぎるとリンが上昇してしまうことです。

ですから、適切な食事のタンパク質の量と、リンを下げるお薬との 調整をきちんとする必要があります。

この点については、主治医の先生や管理栄養士の方と よく相談をしてみて下さい。


(2)についてですが、お食べになったタンパク質のうち、 どのくらいがアミノ酸に消化されて、そのうちの何割くらいが 吸収をされているのかは、計ることはできませんが、 通常は透析をお受けになっている方でも、消化吸収には 問題ないことが多いようです。


(3)のアルブミンの合成ですが、アミノ酸が十分にあれば、 肝臓でのアルブミンの合成も問題なく行われることがほとんどです。

ただし、肝硬変など、肝臓の病気をお持ちの方は、アルブミンの合成が 低下することが多いですから、注意が必要です。


(4)のアルブミンの破壊(異化と言います)ですが、 透析をお受けになっている方では これも問題となります。

透析不足や二次性副甲状腺機能亢進症、原因不明の炎症などが あると、アルブミンが壊されてしまい、血液検査でアルブミンが 低下することが指摘されています。


●まとめ(アルブミンを上げるための3点)


以上をまとめると、アルブミンを上げるためには


(1)十分なタンパク質をお食べになること。ただしリンの値に注意が必要ですから 主治医の先生や管理栄養士の方と相談をしながら食事療法を進めてください。


(2)十分な透析をお受けになること。時間を延ばし、ダイアライザーを大きくし 血流を増やして、透析での尿毒素の除去を増やすことが大切です。


(3)二次性副甲状腺機能亢進症や炎症などの合併症があれば、その 治療をお受けになること。


の3点が大切です。


[回答日 2009/4/22]

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