透析Q&A

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[Q241]71歳の父が6年前から透析をしています。6年の間に両腕2箇所、脇の下2箇所のシャントがつぶれてしまい 使えなくなってしまったそうです。

(質問のつづき)

そのようなことはあるのでしょうか? また、腿の付け根にシャントを作るのですが、 その手術は難しいと聞きました。 人工血管などに頼るしかないのでしょうか?

 

[回答]


●シャントがつぶれやすい方


私の経験からいっても、シャントがつぶれやすい方はいらっしゃいます。

年齢を重ねて血管が弱っているのかも知れません。

また、血管の状態には個人差がありますから、お父様の血管は 腎臓が悪くなる前から、シャントには適さない血管だったのかも知れません。


●腿の付け根へのシャント手術


腕でシャントが作れなくなると、足のつけ根(ソケイと言います)に シャントを作ることになります。

確かに、腕に作るシャントよりは難しい手術です。

シャントについては、当院ホームページ内の

「シャント相談室」

に詳しくご紹介させていただきましたので、そちらもご参考になさってみてください。


●人工血管について


人工血管ですが、これはシャント医の方に好き嫌いがあります。

もちろん人工血管を使わずにシャントを作ることができれば それに越したことはありません。


しかし、現在は、長い方で20年以上透析をお受けになる方も いらっしゃいますから(30年以上という方もいらっしゃいます) そうなるとどうしてもシャントが傷んで、人工血管を使わざるを 得ないことも増えています。


新しい人工血管用の素材が開発されて、シャントへの応用が 進んでいます。

だからといって、人工血管の最大の問題である感染が 解決しているわけではありませんが、絶対に人工血管はダメ、 ということはないと考えています。


シャントの作り方には様々な方法があります。

それぞれ一長一短ですので、主治医の先生とよく相談をして 今後の治療方針をお決めになってみて下さい。


[回答日 2009/5/6]

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