透析Q&A

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[Q243]71歳の父は透析歴6年です。シャントがつぶれてしまい、もし、シャントができないと動脈を外に出すことや腹膜透析でしょうか? これ以上の負担をかけたくないと考えています。


 

[回答]


●表在化という手術について


「動脈を外に出す」というのは表在化という手術のことだと思います。

この表在化は、一時ほとんど作られなくなってしまいましたが、 最近再評価されて、また手術の件数が増えているようです。


なんといっても、心臓に負担がかからないというのがメリットです。

長期の使用には耐えられませんから、どちらかというと ご高齢の方に向く手術の方法です。


表在化と人工血管と、どちらがすぐれているかは議論のあるところです。

シャント医の経験で決まるところが大きいと思われます。


●腹膜透析について


腹膜透析は、おなかに大きな手術(たとえば胃がんなどの手術)の痕が なければ、ご高齢の方には穏やかでいい治療だと考えます。


それで「これ以上の負担をかけたくない」という点が気になったのですが、 動脈の表在化や腹膜透析が無理だというほど、お父様の状態は お悪いのでしょうか?

71歳で透析歴が6年であれば、年齢と透析年数からすると、 (もちろん、ご本人の状態がよろしければという前提ですが) 人工血管・動脈表在化・腹膜透析のいずれもが適応と なるように思われます。


さらに、お体の調子が悪くて、あまり長期の予後をお考えになれない 状態なのであれば、ポート付きのカテーテルという管を、首のところに 埋め込み、それを用いて血液透析を行う、という方法もあります。


穿刺(針刺し)も比較的容易ですし、もちろんお風呂にも入れますから、 これも選択肢の一つとなりうると思います。


主治医の先生とよく相談をしていただき、 今後の治療方針をお決めになってみて下さい。


[回答日 2009/5/27]

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