top of page

透析Q&A

  • 執筆者の写真いい透析ドットコム

[Q252]慢性腎不全と診断され半年が立ちます。高血圧性腎硬化症と主治医に言われました。

(質問のつづき)

いつ頃から透析になるのかを主治医に質問しましたが、食事や薬の効果によって個人差があり 確定出来ないと言われ心配です。

 

[回答]


●いつ頃から透析治療になるのかの予測は困難


まず結論から申し上げると、いつ頃から透析治療が必要になるかの 予測は困難です。主治医の先生のおっしゃる通りです。


現在、なるべく腎臓を長持ちさせるための治療をお受けになって いらっしゃると推察いたします。

まずはその治療をお続けになって下さい。


治療においては、残存腎機能という言葉がでてくると思いますが、 文字通り、残りの腎臓の働きがどのくらいあるのかを示すものです。


●クレアチニン分の1の値による予測方法


必ずしも正確ではありませんが、「クレアチニン分の1」の値の 経過をグラフに書くと、あとどのくらいの期間で透析が必要になるかを 予測することができます。


ただし、このグラフもそれほど正確なものではありませんから、あくまで 参考程度にお考えになって下さい。


グラフの書き方は言葉で説明をするとわかりにくいと思いますから 主治医の先生や担当の看護師の方にグラフの書き方をお聞きになると、 すぐに作成できると思います。


●腎機能の悪化をできるだけ緩やかに


腎臓が悪くなった原因が腎硬化症であれば、 糖尿病や慢性糸球体腎炎から腎臓が悪くなった方と比べて、 腎機能の悪化は緩やかであることが多く、したがって、 透析が必要となるまでの期間が長くなる可能性があります。


腎機能の悪化スピードは、腎臓が悪くなった原因の病気、 年齢や血圧、残存腎機能などによって変化します。


腎硬化症は、ご高齢の方の方が腎機能が悪化しやすい傾向があります。


血圧は、腎機能の悪化に注意しながら下げることもあります。

急に血圧を下げると、かえって腎不全が進行することがあります。

主治医の先生は慎重に血圧を下げようとされているのかも知れません。


[回答日 2009/9/30]

関連記事

[Q494]腹膜透析(CAPD)の為のカテーテル留置手術を受けます。SMAP法で行いますが、カテーテル留置後およそ2週間あけての2度目の手術の予定です。

(質問のつづき) SMAP法ではカテーテル留置期間が長い方が良いのか、個人差で変わるのか教えてください。また、APDは座った状態で行っても問題はありませんか? [回答] ●カテーテルを留置する場合の問題と期間 腹膜透析のカテーテルを留置する場合、一番問題となるのは腹膜を貫通する部分からの液漏れです。 SMAPは、この腹膜貫通部を先に手術しておいて、腹膜透析を開始するタイミングで、カテーテルを体外に

bottom of page