[回答]
まず大きな原則を2つ説明させていただきます。
(1)透析時間は長いほどよい
(2)透析回数は多いほどよい
という2点です。
(1)透析時間は長いほどよい
透析時間が長ければ、それだけたくさんの尿毒素が除去されます。
また、除水を考えたときにも、短い時間でたくさんの水分を 引くよりも、ゆっくりと引いた方が お体への負担を減らすことができます。
(2)透析回数は多いほどよい
次に透析回数ですが、多くの方は週に3回の透析をお受けになっています。
仮に1回の透析時間が4時間だとすると、週に3回の透析で、 1週間あたりの透析時間は12時間となります。
これを、週に6回(日曜日は休みとして)の透析で、1回の透析時間は 2時間としても、やはり1週間あたりの透析時間は12時間です。
このどちらの透析の方が合併症を防いだり、寿命を延ばしたりするのに 効果があるかというと、週6回の方だと考えられています。
「短時間連日透析」といいますが、このような透析治療を お受けになっている方が、少数ではありますがいらっしゃいます。
(3)透析が週2回である理由として考えられること
ご質問からしますと、週に2回の透析をお受けに なっていらっしゃるということでしょうか?
週2回のだとしますと、まだきちんとオシッコが出ていて、 透析と透析の間で体重があまり増えないものと推測されます。
オシッコの量が減ってきて、体重が増えるようになり、 それにともなって透析での除水量が増えてきたら 透析回数を3回にすることをお勧めします。
また、週に2回の透析では尿毒素が十分に除去できなくなった場合も 透析回数を増やした方がよいです。
これは定期的な血液検査でわかりますから、主治医の先生と 相談をしながらお決めになって下さい。
原則はこのようなお話しになりますが、透析時間を延ばすこと、 透析回数を増やすことには抵抗感をお持ちになる方が少なくありません。
ご自身のお体のことですので、主治医の先生と 相談をしながら、できるだけいい透析治療を お受けになっていただきたいと思います。
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