透析Q&A

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[Q285]私は去年から胃の出血(GAVE -胃前庭部毛細血管拡張症)が悪化しましてAPC(アルゴンプラズマ凝固装置)の治療をここ4ヶ月に3回程受けています。

(質問のつづき)

抗凝固薬のことをいろいろ調べましたらフサンという薬があります。ヘパリンより弱いものなのでこちらの方へ変えようと思っているのですが、ヘパリンは消化器管の出血には影響あるのでしょうか。

 

[回答]


●ヘパリンについて


透析をお受けになっている方にGAVEが合併をすると、しばしば消化管出血を来すため、その治療は重要です。


ご質問のヘパリンですが、透析回路やダイアライザーの中で血液が固まらないために必要な薬剤です。


これが体内に入ってくると、体内でも血液を固まらないようにするために、消化管出血などの出血が止まりにくくなるという欠点があります。


ヘパリンが体内に入ってから、半分になる時間(半減期といいます)は 1-2時間と考えられていますが、実際に血液が固まりにくい状態は おそらく数時間持続をしているものと思われます。


●フサンについて


一方フサンは、半減期が8分ときわめて短く、しかも透析で除去されることがわかっています。


ですから、透析治療中に回路内に投与されたフサンは、一部分はダイアライザーから除去され、残りが体内に入ったとしても急速に作用を失って、血が止まりにくくなりにくいのです。


消化管出血を生じやすい合併症をお持ちの方にはヘパリンよりもフサンを使用した透析が望ましいと考えられます。


ただし、フサンの副作用として高カリウム血症は注意しなければなりません。

主治医の先生とよくご相談の上、治療をすすめてください。


[回答日 2011/1/13]

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