top of page

透析Q&A

  • 執筆者の写真いい透析ドットコム

[Q295]最近、右腕のシャントの周りを無意識にかいてしまい、 下肢の血液の流れの検査をすることをすすめられました。 しかし、私は造影剤のアレルギ-があります。 どのような検査ができるのでしょうか?


 

[回答]


造影剤アレルギーのある方が、下肢の血管の検査をお受けになるときにはMRアンギオという検査と、下肢血管エコーという検査をやらせていただいています。


●MRアンギオについて


MRアンギオは、MRIを使用して、下肢の動脈だけを選択的に浮かび上がらせる検査です。


本当はMRI用の造影剤を使用した方がきれいに写るのですが、透析をお受けの方は、このMRI用の造影剤を使用することができません。


ですから、造影剤なしで検査をすることになりますが、最近は装置の進歩により、かなりきれいな画像を得ることができるようになってきています。


●下肢血管エコーについて


下肢血管エコーは、心臓エコー・腹部エコーで使用する装置で下肢の動脈を見ようという検査です。


全く苦痛や害がなく、何度でも行うことができるメリットがあるのですが、細かく分割してエコーで見ますので、全体像がわかりにくいですし、検査技師のテクニックによって、検査の精度も異なるというデメリットもあります。


主治医の先生とご相談なさってみてください。


[回答日 2011/4/29]

関連記事

(質問のつづき) 昨年の検査では造影剤を飲み、エコーの検査をした記憶があります。 造影剤は腎臓に悪いと思ってますが、血管専門の病院に受診してみようかと思ってますが、今の病院に対しては悪い事なのでしょうか? [回答] ●造影剤とお身体への影響について 足の血管を見るエコーでは造影剤を使うことはほとんどありません。 また、造影剤を「飲む」ということはありません。 したがって、以前にお受けになった造影剤

[回答] BNPは心臓の働きを血液の検査で測ってみようとするものです。 心臓の働きが悪くなると、この検査の値が上昇します。 透析をお受けになっている方では、血液透析でも腹膜透析でも、このBNPが高めになることがわかっています。 そのため、通常の正常値ではなく、150以下を目標とするのが一般的です。 ご質問者様の65と言う値は問題ない数値です。 ただし、心臓の働きをこのBNPだけで判断することはでき

(質問のつづき) 透析施設では、心電図やレントゲンで定期的に検査しないのでしょうか。また、患者に皮膚が痒いなど合併症と思われる症状があっても対処しないのでしょうか。 [回答] ●定期的に検査をすべきである理由 私の知る範囲では、定期的にレントゲンと心電図をチェックしない透析施設はありません。 透析治療が必要なくらい腎臓が悪くなった方は、とても残念ですが、心臓や血管の合併症が生じやすいことが知られて

bottom of page