[回答]
●休みながらでないと歩けない時のチェックポイント
以前に比べて歩く距離が短くなり、休みながらでないと歩けないご様子です。
休んでしまう時に息切れがしていないかどうか、注意してみてください。
●息切れがしている場合
ハアハアと荒い息になって、息切れがしているようでしたら、心臓の働きが弱っていたり、肺の病気が隠れていたりする可能性があります。
透析をされている方は、定期的にレントゲンや心電図、心臓の超音波の検査(心エコー)をお受けになりますから、心臓や肺のトラブルは比較的早期に発見されますが、なかには自覚症状が出てから検査で病気が見つかることもありますので、要注意です。
●息切れがしていない場合
休むときに息切れはしておらず、足が痛くなったり力が入らなくなって歩けなくなる場合があります。
しばらく休んでいるとまた歩けるようになりますが、このような症状を間欠性跛行(かんけつせいはこう)と言います。
これは、心臓や肺の病気ではなく、足に行く神経か血管に問題があるときに出てくる症状です。
神経の場合は、多くが腰椎(腰の部分の背骨)での神経の圧迫によるもので脊柱管狭窄症という病気がその代表です。
血管の場合は、動脈硬化などによって足の筋肉に十分な血流が行かず、酸素や栄養分が不足するもので、閉塞性動脈硬化症という病気が代表的です。
脊柱管狭窄症も閉塞性動脈硬化症も透析をお受けの方にしばしば見られるものです。
脊柱管狭窄症は整形外科、閉塞性動脈硬化症は循環器内科や血管外科が専門科ですので、まずは透析の主治医の先生と相談をされて、どちらかの科にかかった方がよいかどうかご検討いただくのがよいかと思われます。
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