透析Q&A

  • いい透析ドットコム

[Q315]透析31年になります。シャントは右腕肘部にあり穿刺は右上腕の動脈、静脈穿刺を12~3cm程の狭い範囲で行ってます。

(質問のつづき)

非透析日の肩の痛みは無く透析を開始すると数分後に右上腕の肩から周辺の筋肉まで耐えがたい痛みが出現します。内視鏡治療を受けたり、QBを下げて長時間透析で痛みを凌いでますが万策尽きる感じです。

 

[回答]


●痛みの原因として考えられること


透析アミロイドーシスによる肩関節の痛みを疑われて、内視鏡治療をお受けになったものと思います。

透析歴が30年を超えることを考えると、アミロイドーシスはかなり進行していたものと思われます。


ただし、今回ご質問いただいた痛みは、内視鏡手術によっても軽くならなかったようですから、アミロイドーシスが原因ではないと判断してよさそうです。


アミロイドーシスの痛みは、透析日であっても非透析日であっても、横になると痛みが強くなるという性質がありますから、透析日の、しかも透析中だけの痛みとなると「シャント血管痛(シャント穿刺痛)」が考えられます。


●シャント血管痛の原因


シャント血管痛の原因はよくわかっていないのですが、透析開始後数分から2時間程度で出現し、痛みが強いために透析の継続が難しいほどであり、針を抜くと痛みが速やかに消失するという特徴を持っています。


針を抜くとすぐに痛みが取れるでしょうか?

もしそうだとすると、ますますシャント血管痛の可能性が大きいということになります。


●シャント血管痛への対処


シャント血管痛への対処ですが、申し訳ありませんが、決定的なものはありません。


針による何らかの刺激が原因と思われますので、針の材質(金属・プラスチック)を変更すると、多少なりとも楽になる方がいらっしゃいます。


もし、針の滅菌がEOG(エチレンオキサイドガス)という滅菌方法であれば、これを他の滅菌法を施したものに変更するのも一法です(ただし、EOGを用いているところはほとんどないと思われます)。


穿刺場所を変更することがいいのですが、ご質問を拝見する限り、あまり穿刺できる範囲がなさそうです。

このような場合、シャントの作り替えも選択肢としてありうるのですが、これは最後の手段となるものと思われます。


[回答日 2011/12/14]

関連記事

(質問のつづき) また、病院によって認知症の患者は治療が断られるとあったのですが、どれくらいの重症度だと断られるのかを教えて頂ければと思います。 [回答] ご質問にあるように、病院によって付き添いをお願いする目安は、かなり異なると思いますので、その点をご承知おきいただき、Q&Aをご覧いただければと存じます。 ●認知症を合併している方の透析治療について ご高齢の透析患者さんが増えており、 それに伴い

[回答] 人工血管によるシャントでも自己血管によるシャントでも同じですが、血液の流れの通りに穿刺をするのが基本です。 ですから、ループ型の人工血管シャントの場合には、A・Vとも上向き穿刺とします。 ストレート型の場合には、Aは下向き穿刺、Vは上向き穿刺とすることがほとんどです。 逆穿刺(A側の下向き穿刺のことですよね)を見たことがないとのことですが、上に書きましたように血液の流れを考えると下向き穿

(質問のつづき) 週3回の通院をしていると仕事に着く時間が少なくなり、それに伴って収入も減り趣味などに割く時間やお金がなくなり、喪失感でいっぱいになります。腎不全以外の病気はなく透析を受け続ければ生存することができる場合でも辞めることはできますか?またなんと医師に伝えれば辞めさせてもらえるでしょうか? [回答] お若い方が、透析治療が必要な腎不全になってしまい「喪失感でいっぱい」とおっしゃるお気持