(質問のつづき)
病院の説明では「生活するうえで体の一部だから風袋ではない」 ということで、コルセットは風袋として認めるそうです。 体重の増加を見るだけならいいのですが 水の溜まり具合を判断するのはおかしいと思います。 だから1kg残した状態で心胸比を測定しても48%なんです。 義足はドライウエイトにカウントするのでしょうか?
[回答]
●ドライウェイトと服について
ドライウェイトを裸の状態で設定するか、着衣の(服を着た)状態で設定するかは施設によって異なります。
私の知る範囲では、裸か着衣かはほぼ半々くらいの印象です(詳しく調べたわけではありませんが)。
たとえば、裸の状態でドライウェイトが50kg設定の方が、他の透析施設に転院をして、そこが着衣でドライウェイトを設定する施設であったとします。
そうすると、着ている服の重さを量って、それが仮に1kgだったとすると、その方のドライウェイトは51kgに設定されることになります。
●コルセットと義足について
コルセットは風袋にするというのは、おそらくコルセットをしなくなる状態(たとえばコルセットが不要になるとか、別のコルセットを作成して、そのコルセットの重さが変わるなど)も考慮してのことだと想像されます。
一方、義足は長い期間装着されるもので、頻繁に作り替えをすることはありませんから、風袋としていないのだと思います。
この点については、現在透析をお受けになっているところのスタッフにお聞きになっているものと思います。
●義足を風袋に含めるかどうか?
さて、上記のことをふまえて義足を風袋に含めるかどうか?ですが、基本的には着衣を含めるかどうかと同じで、どちらでなければいけない、ということはありません。
もし、義足を含めないドライウェイトをご希望になるのであれば、義足が1kgとのことですので、現在のドライウェイトから1kg差し引いたものを心ドライウェイトとし、透析前後の体重測定の時には、
その測定値から1kgを引いて計算をすれば、これまでと同じ計算になります。
実質的にドライウェイトを変更するわけではありませんから、お体への悪影響はありません。
現在透析をお受けになっているところのスタッフや主治医の先生に計算方法の変更をお願いしてみてはいかがでしょうか?
ただ気をつけていただきたいのは、今透析をお受けの施設にあなた様の他にも義足を使用されているかたがいらっしゃれば、話は異なってきます。
あなた様は風袋とし、他の方は風袋をしないというように、計算の仕方に統一性がなくなると、除水設定にミスが生じやすくなるからです。
その場合は、医療安全の面から計算の仕方は統一しておいた方がいいと考えています。
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