[回答]
●血液のpHと腎臓の働き
私たちの血液は、pH(酸性、アルカリ性の指標)が、7.35と7.45の間に入るように調節されています。
つまり、ヒトの血液は弱アルカリ性で、しかも、きわめて狭い範囲におさまるようにとても精巧なメカニズムが働いています。
このpHを調節している臓器は、腎臓と肺です。
腎臓は酸性の物質(硫酸など)を体外に排出したり、アルカリ性物質(重炭酸)を排出したりすることによってpHを調節しています。
●アシドーシスとは
アシドーシスを一言で言えば「血液が正常範囲よりも酸性に傾くこと」です。
実際には、かなり重症のアシドーシスでも、pHは7.1を下回ることは、まずありませんので「酸性に傾く」といっても、酸性になっているわけではありません。
(透析治療を必要としている方の血液のpHは7.25から7.3程度のことが多いです)
透析治療では(血液透析でも腹膜透析でも同じですが)尿毒素を除去する以外に、このpHの調節もしています。
●アシドーシスの検査
実際にアシドーシスであるかどうかは、血液のpHを測ることで判断されます。
病院によっては、HC03(重炭酸イオン)という項目でみていることもあります。
ご確認なさってみてください。
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