いい透析ドットコム
[Q358]透析中の液温について教えてください。以前は、透析開始時自由に液温を設定できたのですが、担当医が変更になってから透析患者全員が一律36度設定となりました。
(質問のつづき)
私の場合は、冬場は問題は感じませんが、5月になって暑苦しく感じて、汗が滲んできます。 液温変更をお願いしましたが、担当医が決めたことなので変更は出来ないとのことです。 液温はどのような設定が良いとお考えですか。
[回答]
透析液の液温ですが、35℃から37℃の範囲で調節することが多いと思います。
●あらためて文献を調べてみました
今回、ご質問をいただいたことをきっかけに、あたらめて何冊かの文献を調べてみましたが、透析液の液温を36℃に固定すべきであるというものはありませんでした。
●液温を固定する理由(推察)
36℃で固定をされているとのことですが、おそらく主治医の先生のお考えでは、その温度が「生理的」だから、と言うことであろうと推測をいたします。
たとえば、血液が35℃に冷やされて、それがお体に帰ってくる(血管の中に入る)ということは生理的ではありません。
そのために36℃に固定をされたのではないか?と推察することは出来ます。
●私どものクリニックにおいての液温の設定
私どものクリニックでは、患者さんと相談をしながら(ご希望をお聞きしながら)液温を調節しております。
私の知る限りでは、治療中に暑いと感じたり、血圧が下がったりすれば液温を下げ、寒ければ液温を上げることは、差し支えはありませんし、実際にお身体に害があった経験もありません。