(質問のつづき)
その後、2回目の心筋梗塞でCCUに入り、見事に生還できたのですが、足つま先の壊死が始まったりと、状況は良くなっていません。 主治医の先生から「そろそろ覚悟してください」と言われ2か月になります。 最近は個室に移され、鼻から酸素を2単位入れています。 心配で看護師さんに聞いてみると「大丈夫ですよ」との返事です。 正直なところ、精神的な疲労が大きく、自分の仕事にも支障をきたしております。 覚悟はできているので余命がどのくらいであるのか、または、容体のランク的なものがわかれば少しは楽になるのですが・・・。
[回答]
●余命について
テレビドラマなどとは異なり、実際の医療の現場で「余命がどのくらいか」という推測をすることは、とても難しいことです。
実際にお父様を拝見していない状況では、なおのこと困難であることをご承知おきいただいた上で、回答をお読みになってください。
必ずしも、個室に移られたから余命あとわずかであるということはありません。
私の経験でも、個室に移っていただく理由はさまざまです。
また、看護師も「大丈夫ですよ」と返事をしていることからも、個室=重大なとはお考えにならなくてもいいと思われます。
●お身体の状況について
しかしながら、いただいたご質問の内容には楽観できないことも、たくさん見受けられます。
心臓の血栓はまだ残っているものと思われますが、これが大きな脳梗塞の原因となることがあります。
足の壊死が起きている、とのことですが、この壊死の部分から、バイ菌が入って、全身の感染症に拡大することがあります。
もしそのような感染が起きてしまうと、これを治すことはなかなか難しいと思われます。
主治医の先生の「そろそろ覚悟を」という言葉から、この先生がお父様をご覧になっている中で状況はかなり厳しいという判断をされているものと思われます。
これらは、悪い条件となります。
ご心労はかなりのものと思われ、そのような時にこういう回答は申し訳ないのですが、月単位で急変する可能性があるという覚悟はされておいた方がよいかと思います。
足の壊死の部分が、手術療法などによりきれいに除去され、感染の危険がなくなり、酸素を吸わなくても、自覚症状がなく、心臓の働きも(完全ではなくても)それほど悪くない状態を維持できるようになれば、希望の光が見えてくると思います。
主治医の先生にどのような状態なのか、話をお聞きになってみてください。
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