透析Q&A

  • いい透析ドットコム

[Q391]透析治療を行うための血管部分が細くなり、11月に拡げる処置を行いました。が、また7月に入ってから、(血液の)取れが悪くなり同じ処置を行うことになりました。

(質問のつづき)

全く狭くならない方もいるようなので、自分で気をつけれることがあれば教えてください。血管を拡げることによるデメリットも併せてお願いします。

 

[回答]


●風船で拡げる治療(PTA)と再狭窄


透析で用いる血管(シャント)が細くなって、治療に支障が出たり、血液の流れが止まってしまう危険がある時に、風船で拡げる治療(PTAと呼んでいます)が行われます。


11月にこの治療をお受けになったのですね。

そして7月に血液の取れが悪くなったとのことで、同じ治療が予定されているとのことです。


これを「再狭窄」と言っておりますが、PTAをお受けになった方に再狭窄が生じるまでの期間は平均すると6~9か月くらいとされています。


つまり、あくまで平均ということになりますが、1年以内に再狭窄をして再びPTAで拡げる治療が必要になる、というデータが出ているのです。


ご質問にあるように、一度PTAで拡げると、その後再狭窄をしない人もいます。

反対に、2か月ほどで再狭窄を来してしまう方もいます。

これを平均すると6~9か月くらい、ということになるのです。


残念ながら、この再狭窄を確実に予防する方法は現在のところわかっていません。

したがって「こういうことを心がけてください」という具体的なアドバイスも、申し訳ないのですができないのが現状です。


●血管を拡げることによるデメリット


血管を拡げる治療のデメリットですが、上に書きました再狭窄の問題が解決していない。ということ以外に大きなデメリットはありません。


血管が細くなってしまった場合、治療の選択肢としてはシャントを作り直す手術もありますが、作り直しと比較して、PTAの方が治療の時間は短いですし、今あるシャントを温存できるという利点があります。


ですから、繰り返しPTAが必要になってしまうことは、患者様にとって大変な苦痛や心配を伴うと拝察いたしますが、それでも作り直しの手術よりはPTAをお勧めしたいと考えております。


[回答日 2014/12/22]

関連記事

(質問のつづき) また、病院によって認知症の患者は治療が断られるとあったのですが、どれくらいの重症度だと断られるのかを教えて頂ければと思います。 [回答] ご質問にあるように、病院によって付き添いをお願いする目安は、かなり異なると思いますので、その点をご承知おきいただき、Q&Aをご覧いただければと存じます。 ●認知症を合併している方の透析治療について ご高齢の透析患者さんが増えており、 それに伴い

[回答] 人工血管によるシャントでも自己血管によるシャントでも同じですが、血液の流れの通りに穿刺をするのが基本です。 ですから、ループ型の人工血管シャントの場合には、A・Vとも上向き穿刺とします。 ストレート型の場合には、Aは下向き穿刺、Vは上向き穿刺とすることがほとんどです。 逆穿刺(A側の下向き穿刺のことですよね)を見たことがないとのことですが、上に書きましたように血液の流れを考えると下向き穿

(質問のつづき) 週3回の通院をしていると仕事に着く時間が少なくなり、それに伴って収入も減り趣味などに割く時間やお金がなくなり、喪失感でいっぱいになります。腎不全以外の病気はなく透析を受け続ければ生存することができる場合でも辞めることはできますか?またなんと医師に伝えれば辞めさせてもらえるでしょうか? [回答] お若い方が、透析治療が必要な腎不全になってしまい「喪失感でいっぱい」とおっしゃるお気持