(質問のつづき)
透析治療を受けている友人からは、透析医(薬処方)に任さないで、高血圧の専門医にかかるか、セカンドオピニオンに行けば良いのでは?と言われています。(血圧の数値や薬の料については記載省略)
[回答]
●血圧を下げる方法は基本的に2通り
血圧を下げる方法には、ドライウェイトを下げるか、降圧剤を増やすかの2つの方法があります。
ドライウェイトについては、定期的にチェックする胸部レントゲンや心エコーの所見を参考にします。
これらの検査で水が貯まっている所見がなくても、透析治療後の体調に問題がなければ、試しにドライウェイトを下げることもあります。
●降圧剤について
降圧剤ですが、ラシックスの主な役割は利尿作用であり、透析治療をお受けになっている方では血圧を下げる力はそれほどありませんので、これを除いて、4種類の降圧剤をお飲みになっていることになります。
数値的にはまだ増量できますので、降圧剤を増やすという選択肢もあります。
また、作用の異なる降圧薬を試してみる、と言う方法もあります。
たとえば、α遮断薬や、β遮断薬と呼ばれる降圧剤は処方されていません。
違った作用の降圧剤を試してみると、血圧が下がってくれることがあります。
●セカンドオピニオンについて
高血圧の原因の中に、ホルモン異常による高血圧があります。
たとえば、アドレナリンやアルドステロンなどと呼ばれるホルモンがあり、血圧を上げる作用をもっているのですが、こういったホルモンが出過ぎる病気があります。
数は多くはありませんが、もしかしたら、このような病気が隠れているのかもしれません。
ホルモンのチェックは血液検査で行いますから、現在の透析をお受けになっている施設でできますが、もし、専門医にかかるのであれば、このような病気がないかどうかの検査を行ってもらえると思います。
さらには、上に書きましたように、どのような降圧剤が合っているのかを選んでもらえるかも知れません。
その意味で、セカンドオピニオンを求められるのは悪くないと思います。
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