透析Q&A

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[Q493]先生から「今後は血流を上げます。頭痛があるかもしれませんが、今より毒素等の抜けが良い。」と説明が有りました。頭痛はないのですが、帰宅してから疲れが酷くなった感じがします。

(質問のつづき)

透析治療時間は一緒です。 血流を上げるという事は何か意味があるのでしょうか。 また、以前の血流に戻す事は可能なのでしょうか。

 

[回答]


血流を上げる(増やす)のは、主治医の先生の説明通り、尿毒素の除去を増やすためです。


●尿毒素を除去する量を増やす方法


血液透析で尿毒素を除去する量を増やす方法は3通りあります。

  1. 透析時間を延ばす

  2. 血流を増やす

  3. ダイアライザーを大きくする(膜面積を大きくする)

の3つです。


これらのうちで、1.の透析時間を延ばすことをお勧めすることが多いのですが、透析をお受けになっている方から一番了承を得にくいのが、この時間延長です。


それで、血流を増やしたり、ダイアライザー(の膜面積)を大きくすることで尿毒素の除去を増やすようにしています。


●不均衡症候群について


1回の透析での尿毒素の除去を増やすと、頭痛がすることがあります。


これを不均衡症候群と呼んでいますが、その症状は出なかったようですね。


しかし、透析後の倦怠感が強くなってしまったとのことで、これも広い意味では不均衡症候群なのかも知れません。


不均衡症候群は、時間の経過とともに、慣れてくることが多いので、それまでの期間は、グリセオールという薬剤の点滴を行って症状(頭痛や倦怠感)の緩和を図ることがよく行われています。


●対策について


もちろん、血流量を元に戻すことは可能ですが、尿毒素をたくさん除去した方がよい、と主治医の先生が判断をされたのですから、できるだけ血流を増やしたままで治療をお受けになっていただきたいと思います。


グリセオールを使うのか、他の方法で透析後の倦怠感への対策を行うのか、あるいは、血流を元の量にするのか、主治医の先生とよく相談をしてみて下さい。


[回答日 2019/5/13]

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