透析Q&A

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[Q507]私が以前に学んだのが、食事を開始するまでDWを切らないギリギリのところで時間除水を設定し、食べ始めから残りの分の除水を均等割りすることでした。

(質問のつづき)

おのずと食事開始からの時間除水はあがります。後日、HDの経過表を見た派遣の医師に後半から除水を上げるのは危険と指摘されました。お考えをお聞かせいただければ幸いです。

 

[回答]


●医師が危険だと指摘した理由とは


一般的には、透析前半の方が時間あたりの除水量を増やしやすく、透析後半になると、除水によって血圧が下がりやすくなります。


ですので、食事開始となってから除水量を増やすことは、血圧が下がる誘因となり得ます。


それをお考えになって、医師から「危険だ」という指摘になったのだと思われます。


●さまざまなケースがあります


一般的には、上記で申し上げた通りですが、例外もたくさんあり、後半に除水を増やしても血圧が下がらない方もいらっしゃいます。


たとえば、体重増加が少なく、除水量もわずかである場合は、前半(食前)に除水量を増やしても、均等に除水をしても、後半に除水量を増やしても、あまり大きな差が出ないことがあります。


●個々の患者さんの状態をみていくことが大切です


個々の患者さんの状態をみながら、食前(透析前半)に多めに除水をするのか、後半に除水量を増やすのかを決めていけばよいと考えます。


クリニックの体制も関係があるでしょう。


常勤の透析医がいない状況で、できるだけ安全な透析を考えなければならないのであれば、透析前半に除水量を増やしておいた方がよいという考えもあると思われます。


非常勤であっても、透析の現場を診る医師ですから、その先生と透析室のスタッフと、話合いをしながら治療方針をお決めになって下さい。


とにかく、大切なことは、個々の患者さんの状態をしっかりとみていくことだと考えます。


[回答日 2020/2/17]

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