(質問のつづき)
透析液と腹膜からのチューブのコネクタ接続の際の接触のリスク、室内のエアコンを止めて接続しないとダメ、猫がいるから等、出来ない理由を次々と指摘されています。腹膜透析の感染リスクはそれほど高いのでしょうか。
[回答]
ご質問のような理由で腹膜透析ができないのであれば、腹膜透析をお受けになれる患者さんはいなくなってしまいます。
●接触のリスクについて
まず、接触のリスクについてご説明します。
最近は紫外線滅菌をしながら、透析液を交換する機器が使われており(保険が適応されますのでお母様の経済的負担はありません)、この機器を使うと接触する可能性はほぼゼロとなります。
同じ理由から、エアコンを止める必要もなくっています。
夏に汗まみれで透析液の交換をする方がリスクがあるくらいです。
●猫にはご注意ください
猫に関しては注意が必要で、私が診させていただいている方の中に猫がじゃれてチューブを傷つけられた方がいらっしゃいます。
●十分に納得された上で治療方法を選択されることが大切
病院が説明なさっている「接触のリスク」についてや「エアコンを止める」ことなどは、ずっと以前の腹膜透析のやり方を説明されているような印象を受けます。
もちろん、お母様のお体の状態から腹膜透析が好ましくないという可能性はあります。
いずれにしても、患者さんとご家族が十分に納得された上で治療方法を選択されることを願っております。
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