透析Q&A

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[Q554]担当している患者様が慢性腎不全にて週3回透析を行われ、在宅生活を送られています。運動をしてもほとんど脈拍数は上がらないのですが、自覚的な疲労はかなり強い状態です。

(質問のつづき)

安静時血圧も収縮期血圧80〜90台と常に低く、運動にて110mmHg程度には上昇しますが、脈拍はほぼ変わりません。

何か腎不全との関係があるのでしょうか?

 

[回答]


一般的に、運動によって脈拍は速くなりますが、これは副交感神経と交感神経(この二つを合わせて自律神経と呼びます)の調節を受けていると考えられています。

簡単に言ってしまうと、運動をすると交感神経が興奮し、脈拍が速くなります。


腎不全の影響だと断言できるわけではないのですが、透析をお受けになっている方の中には、この自律神経がうまく働かない方がいらっしゃることがわかっています。

特に、糖尿病をお持ちの方では、自律神経障害を合併している方が少なくありません。


これらの方では、運動をしても、あまり脈拍数が増えない可能性があります。


リハビリや運動療法を行う際に、脈拍数の変化を運動強度の目安として使用することがよくありますが、これとは別に使われるボルグスケールという自覚症状を目安に決めるスケールがあります。


「楽(スケールで11)」から「ややきつい(同13)」が安全な運動強度とされていますので、ご質問にある患者さんでは、この主観的な運動強度を使用された方がよいかも知れません。


どの程度の運動強度を求めるのかは、主治医の先生のご意見もお聞きになって決めて下さい。



[回答日 2022/11/2]

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[回答] いただいた御質問の各項目について、回答をさせていただきます。 ●穿刺部 血液漏れがないかどうか、テープ固定が緩くないかどうかを確認し失血事故を防ぎます ●血流量 透析条件と合致しているかどうかをチェックします。 もし設定されている条件よりも少なければ、透析量(尿毒素の除去量)が少なくなってしまいます。また、血流量が多い場合、尿毒素の除去量は増えますが不均衡症候群などを誘発する可能性があり