(質問のつづき)
次の日の朝方には、怠さもなく平熱まで下がっています。どんなことが考えられますか?
[回答]
透析のあとだけ熱が出て、翌日(あるいは当日の夜)には下がってしまうという症状が時々みられ、「透析熱」と呼ばれることもあります。
この名前は正式なものではなく、使わない先生方もいらっしゃいます。
血液と触れるダイアライザーの膜の素材が、透析をお受けになっている方との相性が悪く、発熱をするという原因が真っ先に思い浮かびます。
この場合には、臨床工学技士や主治医の先生と相談をしてダイアライザーの種類の変更を検討してもらいます。
シャントに針を刺す時に、わずかな細菌が血管内に侵入して熱を出す、という説明もありますが、きちんと消毒をしてから針を刺すのですから、毎回熱が出る(=毎回細菌がお体に入る)ということは考えにくいと思っています。
もちろん、熱が出るような病気、例えば感染症や悪性腫瘍、膠原病や自己免疫疾患と呼ばれる病気が隠れていないことをきちんと確認する必要があります。
新型コロナ感染症やインフルエンザのチェックはお受けになっていらっしゃるようですが、それ以外の病気が隠れていないことを確認してもらいつつ、それと並行して、ダイアライザーの変更を検討していただく、というのがよいかと考えます。
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