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「」に対する検索結果が564件見つかりました

  • [Q131]現在、IgA腎症が原因で透析中で腎移植を検討しています。腎移植しても再発しないか心配です。

    [回答] ●IgA腎症は比較的再発しやすい 腎移植をお受けになったあと、その腎臓の機能が低下して、再び透析が必要と なる原因として、大きく2つものがあげられます。 1つが、拒絶反応。 もう1つが、もともと腎臓を悪くされた原因(原疾患)の再発です。 このうち腎炎再発に関してのご質問ですが、ご心配をされているとおり IgA腎症は比較的再発しいやすいことが知られています。 どのくらいの率で再発するかは、報告者によって異なりますが、 私の手元には2つの資料があり、以下のような数値となっています。 61例中14例(=23%) 54例中11例(=20%) これらの報告では、腎炎が再発したあと、再び透析が必要になったのは それぞれ10例、7例となっていますから、再発してしまうと、透析再導入が 必要となるケースが多いことがわかります。 ● それでも移植をお勧めしたいと考えています このようにIgA腎症の再発は決して少なくありませんが、 それでも私たち透析医は移植をお勧めしたいと考えています。 透析技術が進歩したとはいえ、やはり「本物の」腎臓にはかないません。 実際には移植医の先生と相談されてお決めになることと思いますが、 原疾患がIgA腎症であっても、移植をためらわれる必要はないと思います。 [回答日 2005/11/8]

  • [Q312]保存期の腎不全で透析治療はしていません。透析治療を開始するようになると、飲む水の量を制限されると聞きました。

    (質問のつづき) 現在は水を飲むように言われていますが、それは何故ですか。指導通り飲んでもいいものでしょうか? [回答] ●保存期の腎不全で水を飲んでいただく理由 保存期の腎不全では、血液の中に老廃物(尿素窒素やクレアチニンといった尿毒素です)が貯まってきます。 これらの老廃物は本来であれば尿の中に捨てられていくのですが、腎機能が低下してきて、老廃物を尿に捨てていく力が低下してしまうのです。 つまり、尿が出ていても、その中に捨てられている老廃物はあまり多くないのです。 イメージ的には老廃物の少ない薄い尿と言えるかもしれません。 そこで、たくさんお水を飲んでいただき、尿の量を増やすことによって少しでも体の外にたくさんの尿毒素を捨てることができるようにして、透析を先延ばしできることを狙っています。 ●水を飲んでいただく上で気を付けたいこと このような治療では、多少の危険も伴いますので注意が必要です。 もし、飲んでいただいた水分よりも尿として出てくる水分の方が少なくなってしまうとお体に水分がたまってしまい、むくみとなったり、心臓に負担をかけたりします。 ですから、お水をたくさん飲んでくださいという指導をする患者さんは十分な尿が出ていて、むくみが出たり、心臓に負担がかかったりしないということが前提となります。 ●飲む水の量を制限される理由 透析治療を始めるようなお身体の状態になりますと、飲んだ水分がすべて尿とならずに体に貯まります。 ですから、水分制限が一般的になります。 つまり、水分制限が必要となるのは、透析が始まったからではなく、尿量が減ってきたのが理由なのですね。 透析の導入期などまだ尿が出ていて、治療と治療の間で体重が増えなければ、もちろん水分制限は緩をする必要はありません。 むしろ積極的に水分をお摂りいただくことにより、尿量が減ってしまうことを防ごうとすることもあります。 [回答日 2011/10/25]

  • [Q406]以前、透析治療を受けている母が、血圧が低いために十分な除水ができないという質問をさせていただきました。

    (質問のつづき) 2週間程前から300mlしか水が引けなくなり、足のむくみもひどく、呼吸が苦しく、体力が一気に落ち、立ち上がることもできなくなりました。 主治医の先生から1年は持たないだろうとお聞きしショックを受けましたが本人はその状態は知りません。 第三者のお立場から一般的な判断としてどれくらいの余命だと推測されますか? また、本人から「本当の状態を教えてほしい」と言われていますが、人工透析治療が出来る間は大丈夫だと思い、どう話したらよいか家族で迷っています。 [回答] ●現在の状態について 血圧が低いために十分な除水ができないというご相談を頂いておりましたので、心臓の機能が低下していたものと推測をいたします。 1回の透析で300mlしか引けないということですが、ご高齢で小柄な方であっても、1500~2000mlは引けることが多いので、300mlしか引けないのは、厳しい状態です。 十分な除水ができずに、呼吸困難があるとのことで、1年以内と言われてしまったとのことですが、いただいたご相談から判断しますと、さらに短いことも考えられると思います。 言うまでもなく、実際にお母様を診ている主治医の先生の判断が一番正確ですが、その主治医の先生であっても、人の命の長さを推しはかることはとても難しいことであると言うことはご理解ください。 大事なお母様のことですから、ご家族としてもできる限りのことをしたいとお考えでしょうし、主治医の先生も現在のお母様にとって、どのような治療が最もよいのかを検討して下さっていると思います。 ●お母様にどのように伝えるか お母様にどのように伝えるかは、とても難しい問題です。 お母様が論理的な説明の方が納得しやすいということであれば、「現在は、血圧が上がらないために十分な除水ができない、そのために体に水分が貯まってしまったり、呼吸が苦しくなる、その対策は主治医の先生が考えてくれているが、なかなか難しいようだ」というようなお話しの仕方になるかもしれません。 お母様思いとご家族の思いとで、どのようにお伝えになることが最適なのかを、ご家族の皆様で答えを導き出して頂ければと思います。 [回答日 2015/8/12]

  • [Q405]先生から1日の尿量は600mlですと説明を受けました。健常者の尿量は500ml~2000mlとネットにはかかれています。

    (質問のつづき) そして、乏尿は400ml以下を示すようですが、この状態になると溶質の排泄が不十分になり、血中に溶質が蓄積した状態になり、高窒素血症になるとのこと。溶質を排泄できる尿量であること、尿量も乏尿というほどではないことを考えると、なぜ透析が必要なんだろう?と思っています。更に利尿薬を増やして尿量を増やしながら透析を行っている意味もあるのでしょうか?とても不思議です。尿量を指標とした場合、どの程度心臓機能が低下していたりするものでしょうか? [回答] ●お調べになったネットの説明はかなり不完全 まず、お調べになったネットの説明はかなり不完全です。 この説明だけを読むと、尿が出ていれば高窒素血症(つまり、尿毒素が蓄積している状態ですね)にはならないような印象を受けます。 けれども、腎臓が悪くなってくる段階で、多くの方は乏尿になる前に高窒素血症になります。 保存期の腎不全(透析が必要になる前で、腎臓が悪い状態)では、血液の中に尿素窒素やクレアチニンといった、本来であれば腎臓から尿に捨てられる物質が溜まってきます。 ですから、血液検査をして、これらの物質が正常値よりも高くなってくると腎臓が悪くなってきた、と判断するのです。 このときに、尿の量が減っている場合と減っていない場合があり、上に書きましたが、尿は減っていないけれど、クレアチニンが高くなる方が多いくらいなのです。 腎臓の働きの中で一番大切なのは、尿を作ることです。 尿を作って、その中に老廃物=尿毒素を捨てることが腎臓の大事な仕事です。 腎臓が悪くなると、尿の量は出ているのに、その中に老廃物を溶かすことができにくくなるのです。 このことから、透析治療(血液透析と腹膜透析)を開始する時には尿は一日1000mL以上出ているとも、決して珍しくありません。 それでも透析を行う必要があるのは、血液中に老廃物が蓄積してしまい、それが生命を脅かすまでになってしまったからなのです(おそらく、透析を始められる際にも、血液検査の結果などと一緒に、このような説明があったものと推測をいたします)。 ●尿の量と乏尿について さて、次に尿の量について説明をいたします。 腎機能が正常な場合、尿の量は飲んだ水分の量によって変動します。 たくさん水分を摂れば尿の量が増えますし、たくさん汗をかいたりして体が脱水気味になれば尿の量が減ってくることは、ご経験なさったことがあると思います。 ネットでお調べになったように、一日の尿の量が400mLを下回ると「乏尿」と呼びます。これは、明らかに病的な状態です。 ですが、現在の一日600mLという尿の量は十分か、というと、やはりそれは少ないと思われます。 どうしてそのように言えるかというと、標準的には尿の量は1000から1500mLのことが多いからです。 上に書きましたが、尿の量は飲んだり食べたりした水分や汗や便になって出て行った水分によって、かなり変動します。 あまりお食べにならなかったり、水分を飲まなかったりすれば尿の量は600mLでよいのかも知れませんが、普通に飲んだり食べたりすれば、1000mLは出るであろうと推測されるのです。 ●尿の量の測定方法 これをきちんと測定するためには、次のようなことをします。 まず、体重を毎日測定します。 一日や二日で、大きく太ったり痩せたりすることはありませんから、体重が変動すれば、それはお体の中にある水分量の変動と考えることができます。 次に、尿の量と腹膜透析で除去された水分の量を足し合わせます。 例をあげてみます。 腹膜透析での除水量がゼロで、尿が600mL、体重は昨日と変化がなかったとすれば、飲んだり食べたりした分と、尿の量が釣り合っているということになりますから、この尿の量で十分だということになります。 腹膜透析の除水量が300mLで、尿は600mL、体重は昨日と変化がなかったとすると、本来であれば900mLの尿が出てほしかったのですが、尿は600mLですから、腹膜透析で残りの300mLを除水する必要があったことになります。 腹膜透析の除水量がゼロで、尿が600mL、体重が、昨日にくらべて、0.5kg増えたとします。 この0.5kgは水分と考えますので、本来であれば1100mLの尿が出てほしかったのに600mLしか出なかったため、お体に0.5kgの水分が溜まってしまったと推測できます。 これを毎日続けていくのです。 担当されている主治医の先生や、PDナースと呼ばれる腹膜透析を専門にする看護師は、こういったデータをみながら尿の量が十分なのか、利尿剤を増やす方がよいのか、判断をしていきます。 こういったデータは重要なことですから、PDナースにお尋ねになればすぐに教えてもらえると思います。 ●心臓の働きと検査方法 確かに腎臓の働きが悪くなると、心臓の働きが低下することが多いのですが、これは尿量だけに影響されるのではありません。 上に書いた、尿毒素が溜まればそれが心臓に悪影響を及ぼしますし、カリウムが蓄積すれば、やはり心臓に大きな影響があります。 腎臓が悪くなると、多くの方が貧血になり、その貧血が心臓に影響します。 ということになると、尿の量から心臓の機能が低下しているのかどうかを推測することはとても困難なことになります。 だとすると、推定するよりもきちんと心臓の働きを直接きちんとチェックする方が大切で、これには心エコー(超音波検査)がよく使われます。 心エコーは検査をお受けになる苦痛がほとんどなく、ベッドサイドでも行うことができる検査ですので、既にお受けになっている(あるいは、近々お受けになる予定になっている)ものと思われます。 こういった検査の結果も、お身体の様子をしるための大切な情報となりますので、主治医の先生にお尋ねになってみてください。 [回答日 2015/7/27]

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