静岡共立クリニック通信 Vol.1[2011/11/1]

静岡市は30年以上も前から駿河湾東海沖地震の想定がされています。そのため、当クリニックは災害対策に積極的に取り組んでいます。毎年行っている患者様と職員の合同避難訓練では、透析治療中に地震が発生したとして避難をするなど具体的な訓練を実施しています。 東北地方太平洋沖地震以降、あらためて「災害対策への取組の推進と見直し」を実施しました。

職員へのレベルアップ教育と災害マニュアルの見直し

職員の災害発生時のリーダーとしてのスキルをさらに高めるために、レベルアップした職員向けの教育を実施しました。
これまでは主に直下型地震を想定して、1Fフロアを中心に避難や備蓄を考えていましたが、震源地や津波なども含めて患者様の安全確保や誘導などが複雑になっています。そのための見直しを実施しました。
スタッフの職種や役割によって、震度の大きさや震源地、津波警報の有無によってさまざまなケースが想定されますので、細かいチャート図を作りました。

キャリダンの導入

エレベータが使えなくなった場合、歩くことが困難な患者様も安全に避難できるようにするためにキャリダンを導入しました。
かなり頑丈な構造になっており、手を離すと停止するなど高い安全性を備えているので、いざという時に頼りになる避難道具と考えています。

ツィッター等のスタッフの新しい連絡経路の確保

透析治療中だけでなく、通勤や休日などの自宅にいる時間帯に被災することも考えられます。そのような場合でも、透析治療を継続して提供するためにはスタッフとの連絡経路の確保が重要です。
そのために、携帯電話のメールや、ツィッター等によるスタッフの連絡経路を構築しました。
とくにツィッター等のSNSは、先の東北地方太平洋沖地震でも連絡方法として重要な役割を果たしたので、通常からスタッフで利用するようにしています。ほぼ全員のスタッフが使えるようになってきました。

透析者カードの活用の徹底

以前から、治療中にも患者様に透析者カード(最低限の透析治療やお薬の情報)を付帯していただいていましたが、さらに付帯することを徹底しました。
緑はおひとりでも逃げられる方、黄色は何かしらの介助が必要な方というように、簡単なトリアージとなっています。これによってフロアが違ったり、避難の応援をお願いした場合でも、避難がスムーズに行われるような工夫をしています。