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透析Q&A

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Q178.

母が、主治医の先生から、心臓が肥大していると言われました。 心臓の肥大は仕方がないのでしょうか?何か予防方法等はありますか? 心臓が肥大する事によって、いつか生命を脅かす事になるのでしょうか? 透析での除水量が200-500mlで透析室のスタッフに管理ができていると 褒められているだけにショックは大きいようです。

●心臓とは?

心臓について想像してみましょう。

心臓は血液を送り出すポンプの役割をしています。

形としては、簡単に筋肉でできた袋だと思ってください。
袋と言っても筋肉でできているのですから、かなり厚みのある袋です。
この袋の中には血液が入ってきます。

想像できましたか?

●心臓が肥大しているとは?

次に、心臓が肥大しているというのはどのような状態かを 説明します。

「心臓が肥大している」というときには、袋の部分の 筋肉が厚くなる(太くなる)ことを指します。
このように、心臓が肥大する原因にはいろいろとありますが、 もっとも多いのは高血圧が長く続いたための心肥大です。

もう1つ。
心臓の袋そのものが大きくなるのは 袋の中身(つまり血液)が多くなっても袋が 大きくなります。
これが、心臓に水がたまった状態です。

●レントゲンでわかること

レントゲンでは、心臓=袋の大きさを見ています。

しかし、レントゲンでは、筋肉が厚くなったのか、 中身(血液)が多くなったのかを区別することができません。

レントゲンで、どのように心臓が肥大しているのかどうかは わからないのです。

●心エコーのすすめ

では、どうすれば、できるだけ詳しく状態を知ることが できるのでしょうか。

心臓の筋肉が急に太くなる(厚くなる)ことはあまりありません。
これに対して、比較的短時間で、お体に水がたまることはあります。

ですから、たとえば先月と今月を比べて、 今月の方が心臓が大きくなっているのであれば 筋肉が厚くなったよりも、水がたまってしまった可能性が大きい。
ということになります。

もちろん、このような想像をするだけではなく、心エコーという 超音波の検査をすれば、筋肉が厚いのか水がたまっているのかを 簡単に区別することができます。

心エコーは害もないですし、お受けになる患者さんの苦痛もないです。

●心筋梗塞について

注意が必要なのは、心臓の働きが悪くなると、レントゲンで心臓が 大きく写るようになることです。

たとえば、心筋梗塞を起こすと、心臓の動きが悪くなり、 レントゲンで心臓が大きく見えるようになります。

一般的には心筋梗塞は痛みを伴いますが、 無痛性梗塞といって、痛みがないのに心筋梗塞を起こす方も いらっしゃいますので油断はできません。

心エコーのよいところは、心臓の働きが悪くなっていないか どうかもわかることです。

ですから、心臓が大きくなったときに心エコーを行うことは、 とても有用で情報の多い検査だ、ということになるのです。

●血圧について

お母様の場合、1回の透析での除水量が200-500mLとのことですから 水分についての自己管理はとてもよくできています。

血圧が高くなると、心肥大を起こしますので、血圧はきちんと 下げておく必要があります。
水分管理ができていても、設定している体重(ドライウェイトというところが 多いです)が適切でないと、心臓が大きくなります。
この場合には、ドライウェイトを下げさせていただきます。

このように、心臓が大きくなる原因は様々です。
また、原因によっても、対処方法が異なります。
主治医の先生に十分な相談をなさってみてください。

[回答日 2007/3/13]

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