[回答]
血液透析(あるいは慢性腎不全)と難聴との関係は、 以前より指摘されています。
精密な聴力の検査をすると、透析をお受けになっている方の 6割近くに難聴がある、という報告も見られます。
しかし、そのほとんどは日常生活には支障がなく、 検査をして初めてわかるレベルの難聴です。
聴力障害の原因は不明のことが多いのですが、
尿毒素によるもの
薬剤によるもの
電解質バランスの乱れによるもの(ナトリウムの異常など)
貧血の影響
などが原因ではないか、と考えられています。
腎臓を悪くされた元の病気が「アルポート症候群」という病気の方は 耳が聞こえにくくなることが知られています。
いずれにしても、聴力障害の治療はなかなか難しく、 一度聞こえにくくなってしまった耳を、元のように戻す 決定的な治療はないのが現状です。
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