[回答]
●ALPについて
ALPはアルカリフォスファターゼですから、 後述するBLP同じ系統の検査ということになります。
アルカリフォスファターゼ(ALP)は肝臓や胆道系のトラブル、 たとえば肝炎や胆石などでも上昇することがあります。
そうすると、APLが正常値よりも高かった場合に、 それが肝臓のためなのか骨のためなのか あるいは両方悪くてあがっているのかの区別はつかないのです。
そこで、BAPという検査が登場してきました。
●BAPについて
BAPは「骨型アルカリフォスファターゼ」という検査です。
このBAPは骨に由来するアルカリフォスファターゼだけを測定しますので、 この検査が正常値を超えている場合には、骨に何らかの変化が起こっていると 判断できるのです。
しかも、二次性副甲状腺機能亢進症の方の場合、 この何らかの変化というのは、骨が悪くなりつつある (今がよいのか悪いのかは別として)ということになります。
ですから、インタクトPTHが高くて、かつBAPが高い場合には、 ある程度治療を急いだ方がよい、と考えられるのです。
私は、40を超えない方がよいと思っています。
なお、この数値については、主治医の先生の判断が優先されるべきですし、 この値だけで、手術するかしないかを決めることはできないことを 付け加えておきます。
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