top of page

透析Q&A

  • 執筆者の写真いい透析ドットコム

[Q169]血管が細くて深い位置にあり「シャント手術が難しい」とのこと。 案の定「静脈が見つからない」とのことで手術は失敗。 再手術をすすめられていますが、心配でなりません。

(質問のつづき)

シャントを上手に手術してくれるお医者さんを探すには、 どうしたらよいでしょうか?

 

[回答]


● 良いシャントとは?


血液透析をお受けになる患者さんにとって、シャントはとても大切です。

命をつないでいる、と言ってもいいくらいです。

しかし、そのシャントで苦労をされる患者さんが多いこともまた事実です。


シャントがうまく作られるか、そのシャントが長持ちしてくれるかどうかは、 次の3点で、ほぼ決まります。


1.患者さんの血管の状態(太い血管の方がよいのです)

2.患者さんの血液の状態

(固まりやすい血液だと、シャントが長持ちしないことがあります)

3.シャント医の力量


● シャント医に求められること


上記の1と2は、患者さんのお体の状態によります。

血管は細くて深いところにあるとのことですから、条件は悪いのです。


そうなると、3のシャント医の力量が重要になります。


シャント手術では、手術そのものの上手下手だけではなく、 シャントのデザインもとても大切だと考えています。


デザインとは、手術の前に、どこらへんにいい血管がありそうなのか、 その血管とどの血管をつなぐのがいいシャントになりそうなのかということです。

そういう戦略を決めてから手術に臨むのです。


ですからシャント医には、次の2のことが求められます。

A.まず手術前に十分な構想を練ること

B.手術中の手先の器用さ


● よいシャント医を探す方法


さて、上手なシャント医をどのようにさがすか? ですが、 これは、とても難しいご質問です。


血液透析・シャントがあまり広まっている治療ではありませんので、 口コミで情報を得ることはそれほどないと考えられます。


経験がものをいうことがありますので、症例数の多い病院であれば、 シャントの成功率も高いであろうと、ある程度は推測することができます。


お住まいの地域で、一番透析導入数が多い病院を探してみることが ヒントになるかも知れません。

いずれにしても、きちんと納得をされてから治療をお受けになることが とても大切です。

同じ先生に執刀をお願いするにしても、ほかの先生にお願いをするにしても、 詳しい説明をお受けになって、十分に納得をされてから手術を お受けになることをお勧めします。


[回答日 2006/10/31]

関連記事

[Q494]腹膜透析(CAPD)の為のカテーテル留置手術を受けます。SMAP法で行いますが、カテーテル留置後およそ2週間あけての2度目の手術の予定です。

(質問のつづき) SMAP法ではカテーテル留置期間が長い方が良いのか、個人差で変わるのか教えてください。また、APDは座った状態で行っても問題はありませんか? [回答] ●カテーテルを留置する場合の問題と期間 腹膜透析のカテーテルを留置する場合、一番問題となるのは腹膜を貫通する部分からの液漏れです。 SMAPは、この腹膜貫通部を先に手術しておいて、腹膜透析を開始するタイミングで、カテーテルを体外に

bottom of page