透析Q&A

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[Q445]今まで開業1年の最新鋭機械がある透析施設に居ましたが、今度は古い病院に移転することになりました。管に沢山の血が残ってしまうような古い透析機械しかありません。

(質問のつづき)

看護婦さんには問題が無いので、単に透析機械だけの問題だと思いますが、今まで最新の機械をつかっていただけに、不安です。このような環境で、余命に影響しないか心配です。古い機械の場合、透析内容に差が出ることはあるのでしょうか?移転を考えた方がいいでしょうか?

 

[回答]


結論から先に申し上げますと、転院をお急ぎになる必要はないと思います。


重要なことは「透析医療は人間が行う」ということです。


透析の機械が古いことが問題ではなく、除水が正確に行われていること、調整やメンテナンスがしっかり行われているのか等が大切になりますので、観察・確認のポイントについてお話しをいたします。


●透析の機械が古いことが問題ではない


透析の機械(コンソールと言います)が古くても、除水の精度に異常がなければ、基本的には問題ありません。


ですから、気をつけていただきたいのは「予定どおりに除水ができているか?」です。


もし、これが大きく食い違うようでしたら、機械のメンテナンスに問題がある可能性があります。


●管に血が残ってしまう理由


管に血が残ってしまうのは、ダイアライザーや血液回路に血が残っていること(残血と言います)だと思いますが、これは機械が古いから起きるのではなく、ダイアライザーやヘパリンと言うお薬の量の調節が、うまくいっていないためだと思われます。


看護スタッフや臨床工学技士が、いろいろな調整をして、この残血がなくなるようにしてくれるはずです。


●水質についての確認をおすすめします


機械が古いとのことで、施設も古いことが推測されます。

だとしたら、透析液が清浄化されているかどうかもお尋ねになってみて下さい。


透析液中のエンドトキシンの濃度を定期的にチェックしているのか?

さらには、透析液の生菌数をチェックしているのか?

きちんと臨床工学技士が仕事をしているのであれば、結果を教えてくれるはずです。


透析液がきれいなのかどうかは、目で見てもわかりません。

これらの検査・チェックを怠っていない透析施設であれば、かなり安心できます。


●重要なことは「透析医療は人間が行うこと」だということ


看護スタッフには問題がないとのことですね。

医療は人間が行うことです。


透析治療は機械が主なので、いかにも機械がやっているような印象をお持ちになりますが、実際には人間の方がずっと大切です。


新しい機械がそろっていても、医療スタッフが十分にトレーニングされていなければ何にもなりません。


いろいろな質問をしやすい雰囲気の主治医であり看護スタッフでしょうか?

臨床工学技士が、機器の管理について十分に仕事をしているでしょうか?


機械が新しいかどうかよりも、そこで働く人間が信頼できるかどうかの方が患者さまの「余命」に関わってくる重要なポイントだと思います。


まずはその点を観察してみて下さい。


[回答日 2017/3/28]

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