(質問のつづき)
本来、透析室内の感染対策はどのようにあれば良いのでしょうか。
[回答]
血液透析をお受けになっている方は、定期的に医療機関に通院される必要がありますから、外出を避けて自宅で過ごす、というわけにはいきません。
加えて、基礎疾患のある方は新型コロナ肺炎が重症になりやすいと言われており、腎臓病をお持ちの方も、この「基礎疾患」に含まれますので、御心配のことと思います。
さて、御質問にある透析室内の感染対策ですが、通常言われている距離を空ける対策が、もっとも望ましいのだろうと考えています。
しかしながら、現実的には、ベッドとベッドの間を現行よりも広くできる透析施設はほとんどないでしょう。
ですので、現実的な対応として、来院ごとにお熱を測らせていただき、マスクを着用していただき、37.5℃以上の熱が2日以上続いた場合には、ウイルスに感染しているかどうかのPCRという検査をお受けいただくという形になります。
御質問にあるように、咳をされているけれど熱がない方の場合で、PCR検査をお受けになれない場合は、疑い例として、個室透析が可能であれば個室透析とさせていただきます。
個室を用意していない透析施設がほとんどですので、その場合には、他の患者さんと離して透析治療を行うか、時間をずらして他の患者さんがいない時間帯に治療を行うか、それが不可能であればスクリーンやビニールシートなどで咳によって吐き出される痰の飛沫が拡がらないようにするということが行われます。
透析施設によって、どの対策を講じることが可能かが異なりますので、主治医の先生にお尋ねになってみて下さい。
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