[回答]
どこにシャントが作れるかは、患者さんの状態によりますので、あくまでも参考としてお答えします。
「シャント」は、一般的には左右どちらかの腕に手術をして血管を太くするものです。
もし腕がダメなら、足(ソケイといって、足の付け根です)、それでもダメならば胸に人工血管を移植してシャントを作る手術をします。
胸のシャントも使えなくなった場合には、例えば、上腕動脈の表在化や、緊急用のシャント用に、首のところに入れる一時的なカテーテル(管)を、皮膚の下に埋め込んでしまい、永続的に使用していこうという新しいカテーテルも、日本で使用できるようになります(米国ではすでに使用されています)。
こういった工夫をしても、 どうしてもシャントが作れない方がいて、そのような場合にはCAPD(腹膜透析)を選択することもあります。
ただし、お身体の状態によっては、CAPDはできないこともありますので、すべての方がCAPDに治療を変更されるわけではありません。
シャントのトラブルで悩まれる方は多いのですが、そのためにさまざまな手術の方法や医療材料が開発されています。
患者さんの状態にもよりますが、透析用のシャントは、なんとかなることが多いですし、実際に何とかしていくのが透析医・シャント医の責任だと考えています。
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